「そちらへ展開して欲しくなかった、気がする。」すずめの戸締まり ゆうきさんの映画レビュー(感想・評価)
そちらへ展開して欲しくなかった、気がする。
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地震を起こしているミミズを抑えている「かなめ」があって、それを抜いたことから物語が始まって。怪しい猫がいて、椅子にさせられて、そこから震災が起きないように猫を追いかけて…それまでは面白かったけれど。
結局は、いい猫で?不本意にもかなめになったけれども、それを主人公が助けて?その主人公が小さい頃の自分を助けて?うん?ちょっと待って、無限ループ?で、かなめは置いたけれどまだまだ地震を起こす扉はあるから締めに行く?
納得が行ったような行かないような。後半から置いてけぼりにされた感じがあって頭が弱い私にはもう少し色々とつなげる何かが欲しかった。全部が中途半端な気持ちになったのは私だけかしら。
それでも震災に遭った人たちには響くものがあるんだろうな、と思う反面、それをファンタジーに丸められた部分は憤りを感じる人もいるかもしれない。「天間壮の三姉妹」はそれなりにこういう世界があったらいいな、という夢があったけれど、今回はどうかな。
個人的には前半は新海さんの世界観を期待させた分、後半で色々と現実に絡められて無理があったように思ってしまう。もっとオリジナリティ溢れる世界観オンリーで勝負したほうが夢を持てた気がする。声優さんたちは素晴らしかった。
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