劇場公開日 2022年11月11日

「美しい(水)の映像。」すずめの戸締まり ジジの母さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0美しい(水)の映像。

2022年12月14日
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新海誠ファンという訳ではない。が、とにかくこの監督の映画は映像がキレイ。そして何故かどの作品も(水)に拘っていると思う。天気の子もそうだが、今回の雀の戸締まりも美しい(水)のシーンがとてもインパクト有る。廃墟の水溜まりなんて臭そうで脚を入れるなんてトンでもない感じ。でも美しい水の中にアンティークショップの入り口みたいなドアが有り、開けるとそこには変な猫?ポケモン?が居る。またまたファンタジーかと思えば311が底辺のモチーフなので、あの寒い日を思い出してラストでは泣けてくる。噴出するマグマのような赤いエネルギー=炎=邪悪とすれば清涼な青=水=正義のエネルギーということだろうか?なかなか奥が深い今回の作品。全体的に印象派の絵画のような映像を堪能でき、よかった。

ジジの母