「3回目いつみよう…」すずめの戸締まり あきらさんの映画レビュー(感想・評価)
3回目いつみよう…
君の名は。でそれまでとは違う新海さんの作品を見て衝撃を受けた。
天気の子は、決して褒められた事じゃない、いい子ではいられないからこそって言う新海の性癖(?)を見た。
そして今回、10年以上が経ってしまった今だからこその作品だった。
時間が経つのは早くて、何も出来ないのに日々は進むから時間だけが過ぎて、見ないフリや現実逃避の毎日でも、それでも生きてるだけが救いになる話で。
今、公開したことに意味があり救われたのだと感じた。
いつからか、情勢や病気や戦争や、いろんな事が積み重なって疲れて忘れて無かったことにされたことや気持ちや場所が増えてることにも気付かされて、悲しくもなって、だからこそ鎮魂していく2人の姿に救われた。
と、まぁ…色々書いたけど、
とにかくすずめと草太さんのコメディちっくな旅や出会える人たちが楽しくて可愛くて、
中でもダイジンとサダイジンがかわいい…
ずっとかわいい…
ここから下は音楽の話。
回を増すごとにRADWIMPSというイメージが無くなって、その映画にのめり込むようになってる。
君の名は。から天気の子の時も感じてたけど、さらに映画に音楽が溶け込んでて劇伴なるほどってなったし、RADこんなメロディ作るんやっていう驚きもあったし陣内さんのゲーム音楽からきた神秘性の説得力みたいなものも感じて、なるほどーー!ってなった。
先日見た関ジャムで2人の制作風景を見たが、新海さんと野田洋次郎は作品の作り方が似ているのかもしれない。
最初に絵コンテで音楽・セリフの入ったアニメを作ってしまう新海さんと歌詞よりも最初にメロディや響きを重視する洋次郎。2人の掛け合いを見て、出会えるべくして出会った2人なんだな。ってすごく感じて相棒で兄弟のようで恋人のようなやり取りだった。
ドルビーシネマしてくれたら、もっかい見る。