「「おかえりなさい」は幸せを表す言葉」すずめの戸締まり すみれ7878さんの映画レビュー(感想・評価)
「おかえりなさい」は幸せを表す言葉
長いとは思わなかったですが、深みはちょっと少な目。物語的にはハッと驚くような展開はなかったように思いました。
私が良いなと思ったのは、大惨事の直前の短いシーン。大惨事の描き方として無数の「いってきます」という言葉を使ったこと。大惨事とは、これと対をなすべき無数の「おかえりなさい」が失われてしまったことなのですね。ごく当たり前におかえりなさいと迎えてあげられることがどれほど幸せなことなのか。それを強く感じました。この映画のラストも「おかえりなさい」という幸せの言葉で締められました。
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Mさんのコメント
2023年1月9日
「君の名は。」が大好きなので、その後の2作は追っかけしている歌手のそこまでは好きでない曲のCDを何枚も買うようなイメージでしたが、このレビューを読んで、CDもう一回聞いてみよう、みたいな気持ちになりました。(すみません。変な例えで)
とにかくあったかな気持ちになれるレビューでとてもよかったです。