劇場公開日 2022年11月11日

「おそらく世界最高峰の2Dアニメーション映像!」すずめの戸締まり よんしんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0おそらく世界最高峰の2Dアニメーション映像!

2022年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

とにかく美しい!
映像が美しい!美しすぎる!

かつて「アバター」を見た人々が、パンドラの美しさに惹かれ現実に戻るのが辛い、といった話があったが、本作は現実の日本をとにかく美しく描く。もう、ため息が出るくらい。
こんなに美しい日本の映像を見せられたら、これまた現実に戻るのがつらくなる。
それくらい美しい。

ストーリー自体は、パンドラの箱を開けてしまった主人公が一つ一つ解決していくという、よくあると言えばよくあるモノ。
男女の距離を描いてきた新海誠監督作としては、ずいぶん分かりやすい作品になっており、「私は新海誠監督を理解している!」とかいうコアなファンの方々には複雑だろうなあ、とは思いました。

でも、本作は映像の美しさだけでおなか一杯になる。
「イース」の頃から新海誠作品はとにかく背景が美しいが、 今回は背景だけでなくすべてが美しい。すべての絵が完璧すぎる。
映画の1フレーム1フレームを日替わりで壁紙にしたくなるくらい。

あと、なんなだろう。
誰もがジブリ作品を彷彿とさせる演出を入れたのは。
挑戦状なのか?世代交代を迫るのか?引導を渡すのか?それともリスペクトなのか?

まあ、とにかく美しい映像と、世界最高峰の2Dアニメーションを観ているという多幸感に包まれる作品でした。

よんしん