劇場公開日 2022年11月11日

「『すずめとソウタの冒険』が似合うような物語。」すずめの戸締まり コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5『すずめとソウタの冒険』が似合うような物語。

2022年11月23日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

悲しい

単純

内容は、宮崎県に棲む女子高生の主人公すずめと突然出会う閉じ師と名乗る大学生ソウタとの異界送りの戸締りを目的にした全国行脚冒険譚。主人公すずめの過去を訪れ清算すると同時に自分自身の気持ちと世界の関わりを再認識する物語。印象に残った台詞は『行ってきます!』様々な場面のオーバーラップする人々の言葉。死は必然で突然に訪れる事を表現した所は胸が締め付けられる。印象に残った場面は、アバンタイトルの異常に美しく燦く星⭐️空の表現が一つ一つが人の命の光だと思える所が何ともやるせなく無力感で身を切られる感じがしました。スマホが当たり前になった現代ではキャッシュレス化に伴いパノプティコンを感じさせる様な総合監視社会の恐ろしさを感じさせる良い作品だった様に感じました。少し前なら人をすぐ探し出せたりはしない様に感じますし、それを違和感なく取り入れた演出は素晴らしいと思います。しかし物語全体を通して、バディものにしたい監督の意向とは裏腹に無理やり恋愛に絡れ込んだり、勢いよく鍵🗝挿入シーン穴を外れなく凄い命中率だなぁと感心したり、育ての伯母さんの心中の吐露は、主人公にしたら知りません!人のせいにしないで下さいの一言だし、主人公に欠点がなく感情の起伏が平坦で何を考えるか分かりづらい所が一番応えました時代の風潮なのかなぁと思いつつ統一感の欠如を感じます。かと言って気持ちを説明し過ぎて冷める場面も多く『すずめの戸締り』よりも『すずめが戸締り』が似合いそうだし『すずめとソウタ』がピンとくる様な作品だった様な感じがします。きっと総合芸術作品の中で大勢の人に推敲されながら作った作品は、癖の少ない味気ない作品になってしまった原因は監督の人の良さだと感じます。エンディングの『すずめfeat.十明』の歌い出しの気持ちに同感しつつ映画館を後にしました。

コバヤシマル
りかさんのコメント
2023年9月21日

失礼いたしました。
ご丁寧にありがとうございました😊
こちらこそ、今後とも
   よろしくお願いいたします🤲

返信結構でございます。

りか
りかさんのコメント
2023年9月21日

コメントしていただきましてありがとうございました😊
天災は忘れた頃にやって来る、
 ↑
天災は、と入れたら、忘れた頃にやって来る と続いて出て来るぐらいです。
東日本大震災のことで思い出しました。
津波のあった、地名は覚えていませんが、山の方に登って行ったところに石が埋めてあり、平安時代だったか、その地点まで津波が来たことを表していて、その石より上に逃げていれば、助かる❗️という話でした。

りか
コバヤシマルさんのコメント
2023年9月21日

コメントありがとうございます。今回の戸締りも映像は美麗でしたし音楽も良かったですね。ミミズ🪱の件には沢山考察されている方がいましたね。自分も詳しくは知りませんが怖かったのを覚えてます。そう!災害はいつの時代も色濃く刻まれます。しかし人間は忘れる生き物。天災は忘れた頃にやって来る。上手く例えたものです。人其々視点が違い面白いです。コメントありがとうございました。

コバヤシマル
りかさんのコメント
2023年9月21日

こんばんは♪
共感していただきましてありがとうございました😊

パノプティコン、調べました。初めて聞いた言葉でした。
多方面に詳しく書いていただきました。
私は、あのミミズ、順番に出て来ましたが、一度に全部出て来たら、すずめたちどうするのかな?それとも、1匹しかいないのか?とか考えた程度でした。
とにかく災害が起こらないように、何とかできないかとも思いました。

りか