劇場公開日 2022年11月11日

「戸締まり用心、火の用心」すずめの戸締まり kossyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0戸締まり用心、火の用心

2022年11月21日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

 廃墟マニアは結構多い。確かに魅力はあるので理解できますが、最近、もっと凄いゴミ箱マニア(?)が写真を撮っている光景に遭遇しました。ゴミ箱撮ってて楽しい?写真を整理していて、ウゲーってならない?などと、世の中色んな人がいるものだと感じる今日この頃。イケメン青年ももしかすると廃墟マニアかと想像していたのですが、全く違ってました。

 災害を扉と要石で封じ込める、巻き込まれ型青春ロードムービーファンタジーといったところでしょうか、女子高生のトラウマなどの内容が濃いアニメ作品となっていました。廃墟の扉を探しているという草太に出会った高校生の鈴芽が、草太がダイジンという猫にイスに変えられてしまったから、さぁ大変。猫を追いかけ、ミミズを封じ込め、草太を助けなければならない・・・

 最初からジブリ作品へのオマージュが感じられること多々。温泉リゾートの廃墟の雰囲気は『千と千尋の神隠し』だし、巨大ミミズの出現は『もののけ姫』のタタリ神みたいだし、猫(ジジ風)やドライブ中の曲が「ルージュの伝言」を使ってるため『魔女の宅急便』まで思い出す。テーマ曲「すずめ feat.十明」」は『風の谷のナウシカ』の「王蟲との交流、ナウシカレイクエム」と雰囲気が似ている。イケメン草太のイメージはハウル?いや、それより、友人・芹澤が神木隆之介じゃん!待たれよ・・・とまぁ、ジブリに影響を受けた新海誠の恩返しだったのかもしれません。

 BGMも何だか凄い。テーマ曲もいいのですが、最初のスペクタクルシーンでのビッグバンドジャズがあったり、クラシカルな雰囲気の曲もあったりで、音楽的にも大満足。そして、水の描き方も『天気の子』のように幻想的だ。

 劇場で配布された「新海誠本」を読むと、岩戸という名字から天照大神が天岩戸に隠れたことから取っているみたいだし、すずめの名前も芸能の神様アメノウズメノミコトから取っているとわかります。

 東日本大震災から11年。いまだ復興は終わってないことを改めて感じさせられ、亡くなった方への思いに目頭が熱くなりました。

kossy
kazzさんのコメント
2022年11月30日

ゴミ箱マニア?
へぇ〜そりゃまた、物好きな人がいるものですなぁ。

kazz
masamiさんのコメント
2022年11月25日

kossy様お久しぶりでございます。kossy様は私にとっての神です。
ジプリの影響、有りますよねー私の方がレビューあとなんですがパクリみたいですみません。
鳥のフン問題、大変ですね。
コメントありがとうございました。

masami
ゆり。さんのコメント
2022年11月22日

ラン・ランララ・ランランラン・・・は私も浮かんだんですが、猫の恩返しまで出してくるとは、さすがkossyさんです。サダイジン変身後ももののけの山犬を連想しました。

ゆり。