「んー」すずめの戸締まり 王様Dさんの映画レビュー(感想・評価)
んー
学校サボってまで引き返すほどの事だったの?と、最初の5分からモヤモヤしたが、時間が経つに連れいろんなモヤモヤが降り積もってしまって読後感が全くすっきりしなかった。
ファンタジーに文句言うなって言われたらそれまでなんだけど以下モヤモヤ点列挙。
・すずめのオカルト受け入れの器が大きすぎて、まだ呑み込めてないこちら側庶民が置いてけぼり
・次のみみずの場所に案内してくれた(らしい)猫の言動が意味不明に主役二人に冷たい
・なんでもう一つの要石がもげたんだっけ?
・そもそも猫は何がしたかったん?草太に要石の役目を押し付けといて「いっぱい死んじゃうね」とか茶化してたくせに最後は自分から要石に戻っていい子になってるし
・終盤おばさんが本音を吐くとこは描写的には後ろにいたサダイジンが腹話術でおばさんに悪態つかせたように見えるんだけど、そんな事する必要があった?決裂→苦難の共有→和解の流れを無理やりねじ込んでる?
まだまだもっとあるんだけど、最大のモヤモヤが、これ恋愛感情に持っていく必要あった?
やりたいこといっぱいあって時間が足りなかったんだろうけど、恋愛に発展する過程のシーンが殆ど無かったから「草太さんのいない世界がうんぬん…」のセリフがなんやこの尻軽女としか。
単に要石を抜いてしまった責任感からの行動で通したほうが無理がなかったんじゃなかろうか。
恋愛話を入れなきゃいけないノルマでもあるの?
それから主役二人、特に草太ののぺっとした演技はなんなん?
映画館出て息子に聞いたらジャニーズだっていうじゃん?
ジャニーズとアイドルを入れなきゃいけない法律でもあんの?
あとは、実際の災害をネタにするのは不謹慎としか思えない
せめて当事者が全員いなくなるまでは時間を置いたほうがいいと思う。阪神大震災ですらまだ当事者が普通にいるよ。
こちらは埼玉で311の時もそんなに被害はなかったとはいえ、あのビヨビヨの警報音は喉の奥が締め付けられるような感覚になるし、当事者の人達にとっては腹の中を興味本位のマジックハンドで引っ搔き回されるように感じるんじゃない?
2週間前に見たRRRも突っ込みどころが100万個あったけど、あっちは見終わった後の恍惚感がたまらんかったのにくらべこっちはとほほでした。