「やはりファンタジー要素が強すぎる」すずめの戸締まり e.tさんの映画レビュー(感想・評価)
やはりファンタジー要素が強すぎる
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新海誠監督の作風はやはり、
美麗な作画や台詞も相まって細かな感情描写に魅力を感じるので
「秒速5センチメートル」や「言の葉の庭」等あまりファンタジー要素のない作品の方が合うと思う。
それでも「君の名は」はまだ現実的な中にファンタジー要素がエッセンスとしてミックスされており違和感がなかった。
今作は色々設定があるのだろうが、
現代における他の閉じ師の存在の有無や主人公達の両親の所在(母親除く)、ダイジンやすずめの行動原理等々、ツッコミ所や気になるところの多さの割に対して作中で語られることがあまりに少なく、置いてけぼりになってしまった。
劇中歌に関して、懐メロにしてもさすがに古すぎて今どきの学生が流すにしては違和感があったが、監督の趣味も込みであるなら納得感がある。
過去作品でLINDBERGが流れることもあったがあれも場面にあっていてとても好感であった。
何よりプロモーション等色々理由はあるのだろうが、
いい加減主題歌にRADWIMPSは食傷気味に感じる。
RAD自体は好きな私からしても食傷気味に感じるのだからよっぽどだと思う。
繰り返しになるが、
「言の葉の庭」や「秒速5センチメートル」であったようにタイアップありきで特定のアーティストに拘りすぎず、作品にマッチする主題歌であってほしいと思う。今となっては古い曲が選ばれたとしてもその方が納得感があると思う。
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