「2回目みたい映画」すずめの戸締まり Dの名を継ぐ者さんの映画レビュー(感想・評価)
2回目みたい映画
2回見ると変わる映画
最初に見た時、東日本大震災の話が出てきてけしからん、ひどい、東北の人がかわいそうって思いませんでした?
残念ながらそう思った人は新海監督の思惑に思いっきりはまっちゃってるかもしれません。
そう思う人に向けた映画だからです。
これまで一人でもあなたを支えてくれた人はいませんでしたか?そういう人に心から感謝の言葉を伝えたことはありますか?
やりたかったこと、かなえたかったことはあれからできていますか?
自分の人生を本当に大切にしていますか?
本当の自分を見失っていませんか?
震災は、大切な人を亡くした人、家を無くした人にとって忘れたくない悲惨な出来事ですが、誰が悪いわけでもないのです。偶然起きてしまったことは仕方ない。残された人は故人を偲びつつ今支えてくれている人に感謝して前に進まないといけないのです。
新海監督が震災をネタに本気で金儲けのために利用していると思いますか?そんな人はそもそも人間ですらないのです。
鈴芽が死ぬのは怖くないとずっと言いつづけていたけどそれは前に進めずずっと自分を見失っていたから。しかし最後に大切なことに気づき過去の自分に言い聞かせているあのセリフこそ新海監督が批判覚悟で本当に伝えたかったことです。
このセリフを覚えていない人はもう一度見てください。
きっと大切なことに気づくはずです。
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