「後世まで残る素晴らしい作品」すずめの戸締まり monkeyさんの映画レビュー(感想・評価)
後世まで残る素晴らしい作品
宮城県であの日を経験した者として、1回目の鑑賞時は緊張で物語を追うのがやっとでしたが、小説を読み新たに2回目鑑賞したときにとても満足感が得られました。
風化させてはいけない気持ち、若い人に伝える手段として新海誠監督がアニメーションといった手段で熱意を込めて311を織り交ぜ映像化されたことに感動しました。
「観ない方がいい人もいる」という言葉は優しさに聞こえるかもしれないけれど、災害国に住まう日本人なら感じ取ってほしいことがこの映画に沢山詰められていました。
すずめが思っていた「いつ死んでもいい」と言う気持ちは「運で生き死にが変わる」、どうにもならないといった嘆きです。
だから諦めないで怒ったり泣いたりそれでも前に進んでいった彼女が誇らしく思えます。きごちなかった叔母との関係性の変化も好きなシーンとなりました。
そして映像美や音楽の新規多様性に素敵な主題歌で彩りも添えられおり大好きな作品となりました。
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