「大変に良質な神木隆之介を浴びてしまったダァ…」すずめの戸締まり 奏枝さんの映画レビュー(感想・評価)
大変に良質な神木隆之介を浴びてしまったダァ…
仕事終わりのレイトショーでした!
劇場での鑑賞久しぶりだな〜。
全体的な構成はすごくしっかりしていて、最後にちゃんと(なんとなく予想はつきつつも)諸々の伏線回収ハッピーエンドで良かったです。
途中途中で人に助けられながら、人助けもしながらなのが自然に進められててご都合展開って感じもなかった。
見ていて違和感…というか、ちょっと不自然に思ったことが、主人公2人の状況を受け入れる描写があまりに唐突というか、「感性が普通じゃないのかな…??」みたいな気持ちになる事がたまに…。
前作の天気の子でも思ったんですが、新海さんの作品って、物語の最初、舞台三幕構成でいう「問題提起」の部分がめっっっっちゃ"淡白"なんですよね。
あと感情の切り替え…ターニングポイント的な説得力の部分は「察してね」って感じなので、まぁなんとなくは分かるんだけど何でそうしたんだろうみたいなのがちょっと弱いので、あんまり風通しの良いスタートじゃないんですよね。巻き込まれるにしても、じゃない?みたいな。
こういう部分ってディズニーとかだったらミュージカルにしちゃってる時もあるし、なんか有無を言わさない説得力があるというか…。もっとオーバーに表現しても良いのにって思う。
でも逆に、中盤から終わりにかけての心情的な描写とかは上手なので前半曖昧だったけどまぁいいかなってなってくる。
あんだけ言われたらめちゃめちゃ傷つく口喧嘩したあとのたまきとすずめが、しっかり関係修復してラストまで持っていけたのもその辺が上手だからですもんね。
ほんとに一長一短だなって感じします。
なんでダイジンとサダイジンなん??笑
ダイジンが引っ掻き回す役割で進めるなら、サダイジンも序盤からしっかり出しておいた方がよかったと思うなぁ。
今回、題材が地震についてだったことで、やはり一部からそういった声が出るのは仕方がないかな、と思います。
でも、公式から事前注意(直接的には記載していませんでしたが)が出てる分、十分親切な対応だったのかなとも思います。
昨今の文学・漫画・映画・ゲームに対する「事前に〇〇って言って欲しかった書いててほしかった」の意識、ものすごいですよね。多様性の時代だから、とはいえ。
「この作品は〇〇のシーンがあるのでご注意ください、心配な方はお控え下さい」ってなんかちょっと無粋だなとも思ってしまいますね。
それでもやっぱり、自分が被災地の人間だったら物語に集中できないほど動揺するとも思うので、難しいところです。
みかずきさん
こんにちは😊こちらこそと共感と、コメントをありがとうございます。
私は事前に公式Twitterより掲載があったので把握していた感じです(フォローしていた訳では無かったのですがトレンド?で話題になってました)
公式サイトでもトップバナーでアナウンスをしているようです!