「ふわっとしているのは多方面への配慮かそれとも?」すずめの戸締まり めるこさんの映画レビュー(感想・評価)
ふわっとしているのは多方面への配慮かそれとも?
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終始、ふわっとしている。
登場人物の過去はまあ、一応描かれているが核心的な部分はかなり曖昧である。(と私は感じた)
震災を大きく取り扱っていることから、鑑賞者を意識しすぎて、詳しいエピソードや背景が書けなかったのだろうか。
映像や音声で、過去の震災を思い出してしまう方はいるだろうが、ストーリーとしてはなるべく誰も傷つかないようにと配慮した話に仕上がっていたと思う。
じゃあ何故震災をテーマにしたのか、疑問でもある。
もっと主人公たちの行動に信念があると感じられるような描写が欲しかった。
起承転結ははっきりとあるし、ロードムービーとして映像が綺麗なので凄く退屈というほどではないが、壮大なラストを見ても何も響いてこない。
ひとつだけ突っ込みをいれるとすれば、閉じ師だけでは食ってけないってそこにリアリティーはいらないし、逆に教師やりながらそんな大事な代々続く仕事を片手間にやろうとするのはどうかと思う。 おまけに高校生と付き合っている教師とは…。 どうしても教師という設定の必要性がわからない。
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