「物語としての仕上がりはこれまでの作品を越えてきた作品」すずめの戸締まり てつはらさんの映画レビュー(感想・評価)
物語としての仕上がりはこれまでの作品を越えてきた作品
これまでの新海誠監督作品とはひと味違う仕上がりになっていて、また新たな新海誠監督の世界を見ることができました。
切ない恋愛ものではなく、ひとりの少女の成長物語という今作は、より多くの人の心に響くものになっていると感じました。
題材として扱っているものは「忘れてしまいたいこと」ではあるものの、その中にも「忘れてはいけないこと」があることを訴えかけてきています。
見る人のこれまでの経験によって、受け止め方の幅がとても広い作品故に、積極的に勧めるのは難しいところはありますが、この作品を通して「あの時の事」を風化させないということにつながればよいのかなと感じました。
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