「25歳男、映画館中央座席で1人泣く」すずめの戸締まり Octopusさんの映画レビュー(感想・評価)
25歳男、映画館中央座席で1人泣く
一言で言うと、壮大なラブSF人間成長作品です。
まず原 菜乃華さん。本当に素晴らしかったです。
色んな宣伝で見た想像通りの"鈴芽"でした。
ほかの声優さんたちも、え?どこに伊藤沙莉さんいたの?どこに染谷将太さんいたの?と分からなかったです。さすが
そして、今作は、前の2作とはうって変わって、物語、勢いで魅せる作品といった印象を受けました。歌がなくても、新海誠作品は面白い!って確信した人は多いんじゃないかな、とおもいました。
そんで、その物語、勢いがとてもよくて、
まず開始5分で掴まれました。すずめちゃんがかわいい。(立入禁止ゲートの飛び越え方や劇中の身体能力からして、おそらく陸上部ですね。)
勢いで、船に乗って→愛媛→神戸→東京と目まぐるしく環境が変化していきます。
物語の主人公と言っても、ただの高校生なので、しんどそ〜と思う瞬間が最初にありました。
が、杞憂でした。
旅の途中で出会う数々の人に助けられながら、力を借りながら(服とか帽子も含めて)、進んでいくところ見て、人の暖かさにグッとしました。
そこでさらに感心したのが、労働している点です。相手が親切でただその親切心を貰うのではなく、しっかり仕事をして、その対価を払っています。しかし、それを強く感じさせない。とてもよい描写でした。
すずめちゃんとそうたが行くところに後戸(うしろど)開くの都合いいなと思ってたんですが、ダイジンが案内してくれてたんですね( ;ᯅ; )
バトル作品さながらの、ド派手な演出もあってすごい楽しかったです^^
止まらないのでこの辺にしときます。
いくつか疑問があるので、意見欲しいです。
・ミミズが破裂したとき、なぜ水が出るのか。
・サダイジンはなぜ車に乗ってきたのか。
追記
戸締りをする際の「いってらっしゃい」や「いただきまーす」って言葉の数々は、以前そこに住んでいた人達が交わした最後の言葉なのかなー、って思ったりしました。
1番最後のミミズが破裂したときの雨で地面の火が消えました。そのための雨の演出なのかな?分からん