「人により変わる視点、そこからどう想うか。」すずめの戸締まり ゆきおさんの映画レビュー(感想・評価)
人により変わる視点、そこからどう想うか。
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色々議論が生まれそうですが自分はとても面白い作品だったと思います。
震災を扱う上で賛否あるかと思います。被災した人、近しい方が被災した人、起きた事だけ知っている人、何も知らない人…色々な人がいます。どれかの意見が正しいとかただ断絶するのではなく観た人がお互いを想い寄り添い理解しあう為の作品だと考えています。
更地になった町の跡や舗装・整備された道路や高くて海の見えない防波堤、他にも新しくなった街並みとか、それを見てどう思うかは本当に人それぞれで私も誰かを傷つけるような事を言ってないだろうかと胸が締め付けられました。
私の家族が被災した事もあり被災地に行く事も多いのですが、終盤の震災当日の行ってきます、行ってらっしゃい。のシーンはボロボロ涙が出てきました。
それに観た直後と時間を置いてから一人で考えり他人の感想聞いてから噛み砕いていくとで感じ方が変わってくる作品だと思います。
例えばダイジンも観た直後は自分勝手な神さまだと思いましたが何十年、もしかしたら何百年も要石として尽くしてきて、やっと役目から開放されてすずめに優しくされてうちの子になる?と聞かれた時はとても嬉しかったのかな?と思いました。
よくよく思い返せば登場人物みんな完璧じゃない。時に傷つけたり助け合う。思いやる。
いってらっしゃい。いってきます。ただいま。おかえり。と言える日々が改めて愛しくなりました。
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