劇場公開日 2022年11月11日

「てっぺんを獲りに来た。」すずめの戸締まり 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

3.5てっぺんを獲りに来た。

2022年11月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

冒頭から「千と千尋の神隠し」「崖の上のポニョ」、
ソウタはハウルかな?ルパンぽい音楽に荒井由美。
言葉を選ばずに言うと
ジブリへのリスペクトと介錯をした作品で、
アニメ映画業界のてっぺんを
いよいよ獲りに来た意欲作と言う風に感じました。

成人男性を相手に選んだのもアニメ映画では
珍しいのかなと思いましたし、
ソウタも芹沢もとてと魅力的でした。

またまた壮大なテーマと、大災害をモチーフに
展開力もあったし、ロードムービーとしての
色彩鮮やかな絵力も素晴らしかった。

場所場所で会うキャラも魅力的で、
コロナで閉鎖的な世の中に繋がりと言う温かさを
見せてくれました。

ただ周りの大絶賛に対して自分としては
物足りない部分も感じていて、
まぁそれは読解力不足の自分のせい
と言うのもあるかもしれないけど、
どう言う事?と言う引っかかりもありました。
(天気の子ほどの、そんな災害みんなスルーするわけ
ないだろ!みたいな大きなツッコミはなかったけど)

しかし、やはり映画で観るのは楽しい!
大きい画面でキャラが動き回ると言うのは
ワクワクするし元気が出ました。

この作品を観たジブリ、
そして成人男性も魅力的と言う新たな武器を手にした
新海監督の次回作に今からもうワクワクしております。

奥嶋ひろまさ