「震災を経験した方への注意喚起をもっとしてほしい」すずめの戸締まり みなとさんの映画レビュー(感想・評価)
震災を経験した方への注意喚起をもっとしてほしい
私は震災を経験していないし震災に対してトラウマのような感情もないですが、上映中に気分が悪くなるシーンがありました。被災された方がなんの事前情報もなしにこの映画を見たらどのような気持ちになるのか。見るにしてもせめて覚悟を持っていかないと相当きついと思います。
・東京の上空に大きなみみずが現れてすずめがそれを鎮めるシーン。ダイジンがニヤッとしながら「人がたくさん死ぬよ♪」と言い放ちます。あまりにも軽すぎない?。言い方がどこか他人事だし必死感は微塵もない。自身が災害を防ぐ役割を担ってた者の言葉とは思えない。100万人の命かかってんだろ?
・すずめの絵日記を見るシーン。真っ黒に塗りつぶされたページの日付は3月11日。常夜の中で必死にお母さんを探す幼少期のすずめ。家の屋根の上に乗っかっている船。これらの描写だけでもトラウマが蘇り苦しくなる人がいると思います。覚悟を持って見ないとだめです。
・要石になった草太を抜き取るシーン。これ下手したらすずめのせいでまた大きな災害が起きる可能性ある行動だよね?すずめが要石になれる保証なんてないしダイジンが要石に戻る保証もない。好きだっていう理由でそんな行動していいの?軽く考えすぎじゃない?ハッピーエンドになったからよかったけど、震災経験した人からするとこんな軽く扱われてほしくないと思う。
風化させてはだめな題材だとは思うけど事前の注意喚起をもっとすべき映画だと思います。
他の方のレビュー見てるとそんなに重く受け止めてる人が少ないように感じるのですが私が重く受け止めすぎなのでしょうか。
2度は見れないかな。
これは思いました。
「閉じ師」という人が地震を防いでいるという設定もおかしな感じがする。
「自然災害だから仕方ないよね」と言い合って頑張ってきたのに、反応に困りました。ダイジンも長い眠りから覚めて恋も実らずまた要石になってしまって可哀想。