「新海監督解釈の巡礼の旅」すずめの戸締まり おはぎさんの映画レビュー(感想・評価)
新海監督解釈の巡礼の旅
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この映画の表層を表すのなら、ロードムービーです。
日本人は無宗教の人がほとんどだと思いますが、これは巡礼の旅だと思う。
新海監督の長所である美しい背景は健在で、特に「カクリヨ」の存在は煉獄そのもので、本当はハロウィンに公開を合わせたかったのではと思ってしまいます。
またストーリーは良くできていて、ダレる部分はなく、最後まで楽しく視聴出来ました。
個人的な見どころは、子供のころ妄想した様なことを映像化されていると感じるところでしょうか。細く言うと、物の大きさ、高さの表現が素晴らしいです。
またネタバレ含みますが、
右大臣、左大臣の様子を見ると過去何があったかは想像でき、「ダイジン」がすずめに執着した理由や最後の選択に重みが増します。
願いや幸せには代償があるということは、本作にもテーマとして見え隠れします。
さらに隠したテーマとして、生者には時間が救いとなるが、煉獄には時間がないから救いはなく扉を閉めるしかないという…少し胸糞が悪くなりました。
ですが、すずめとソウタのお話としては綺麗に終わったので、プラマイゼロです。
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