「劇場で観てこその作品」すずめの戸締まり ふたり映画さんの映画レビュー(感想・評価)
劇場で観てこその作品
あの日、たくさんの人が「行ってきます」と言って家を出ていった。
「ただいま」って言いたかったよね。
「おかえり」って言いたかったよね。
家があるからこそ、そして言う相手がいるからこその挨拶。
体が硬直して内側からエネルギーを一気に引き出された感じ。いろんな立場の人たちの視点から見た震災とその痛み、宮城県民として苦しかった。それでも観れて良かった。美しい映像が素晴らしく悲しみだけじゃない、たくさんの優しさがつまっていました。新海監督に、ありがとうと言いたいです。
また音楽も良かった、耳に心地いいのから不安と恐怖を煽るようなコーラス混じりの楽音まで、まさに体感するような劇場音楽でした。大スクリーンで観てこそですね。
ただ、3作目にしても、ラブストーリーじゃないとダメなんですかね?そこが寂しい。人と人の絆はもっといろいろな形があるので。必ず男女ものというのがなぁ、と。友情ものでも十分見応えあると思うんだけどな。
余計な考察が蔓延する前の初日に観に行けて良かったです。
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