「分からないことが多すぎた映画」すずめの戸締まり ぽんさんの映画レビュー(感想・評価)
分からないことが多すぎた映画
すずめの戸締まり2回目行ってきました。もう2、3回観たいのですが財布の中身が行ってらっしゃいしすぎてある意味涙が出る映画です。
さて正直1回目観た感想としては「鈴芽面食いやん!!これイケメンじゃなかったらストーリー進まへんやん?!」って思いました。正直今でもそう思う要素はあります。ただ2回目見に行った時に気づいたのですが鈴芽が「あのーあなたとどこか会った気がー」というセリフがあります。これは4歳の頃に常世で宗像宗太を見ていたってことを強く示唆しており、それを不思議に思っていたから鈴芽がストーカーみたいに追いかけて行ったということなんですね。また鈴芽が被災者だからこそ、閉じまりの旅について行き、同じ想いをさせまいと東京での地震を防ぎたい一心で要石宗太さんを刺すシーンはジーンっとしました。
それと問題児のダイジン。鈴芽が「アイツ何がしたいのよー」って言っていますが本当それな。ただ2回目を観てからダイジンの立場が180度反転しました。
まずは要石にされた宗像宗太さんの気持ちをお考え下さい。彼は呪いで要石にされました。そして最後の方は生きていたいと願っていました。さて、ダイジンはどうやって要石にされたのでしょうか?もし好きで要石になったのでは無いとすれば、それこそ「宗像宗太のように誰かを愛し生きたいと願っていたのに閉じ師に要石にされた。またダイジンを要石にしたであろう閉じ師を呪おうする」という辻褄が合うと思いました。だから鈴芽の「うちの子になる?」という声かけに愛されていると実感(勘違い)したダイジン、また「私が要石になるよ!」と言った時のダイジンのハッとする表情。好きで要石された訳では無いとしたら本当にダイジンの孤独さに涙が出ます。ダイジン…要石として守ってくれてありがとう。ダイジンが主人公だよ。
そしてサダイジンのデカい黒猫。逆に好きで要石になったような雰囲気でしたね。鈴芽のおばさんのたまきさんに憑いていました。喧嘩するシーンですが鈴芽を九州に無理やり連れて帰られると、要石として刺すことが出来る人が居なくなるので、鈴芽とたまきさんを引き離そうとして喧嘩別れをさせようとしたんだと思います。
すずめの戸締まりのキャラの行動に疑問が残るシーンは多いものの、紐解けば意味のある行動です。ただ自分的にキャラクターの背景の紐解き方が難しいので星4つとしています。
#ダイジンと一緒
左大臣が突然現れてたまきさんに憑依したのは意味がわからなかったので、なるほど そうかも! と納得できました。冒頭ですずめが草太さんを探したのは、一番最初の出会い、すれ違う瞬間から、無言だけど「なんか見たことあるような…」と感じてるんだろうな、朝めざめの夢で見た髪の長い人影を思い出してるんだろうな、と思ってましたので、むしろ「これじゃナンパか」のセリフの方が余計かと思ってました。