「うーん…かなりわかりにくい…。」魂のまなざし yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
うーん…かなりわかりにくい…。
今年241本目(合計517本目/今月(2022年8月度)17本目)。
実在する画家を描いた、いわゆるドキュメンタリー映画にも属しうる映画なので、あることないこと書くことはできず、時代が少し古いため、当然アクションシーンなどあるわけもなく、極めて淡々と進みます。
この「淡々に」というのも「起伏が少ない」以上に、「主人公を含めて登場する数名(主要な人物)などのセリフが妙に少ない」という部分もあり、一方で画家が主人公であるため、絵画に関する固有名詞?が多数登場するのが非常にわかりづらいです。
さらに英語でもないので、字幕がわかりにくい(おそらく、美大生の方などだとわかるのだと思うのですが…)のも聞き取っても無理で(フィンランド語か何か?)、かなりの知識を要する映画になってしまっており、その結果「妙に退屈極まりない」という状況が生じてしまいます。実際、日本で公開されることを想定していたのかな…というレベルです。
ただ一方で「女性の政治参加」「参政権」などといった語が登場することから、いわゆる男女同権思想(フェミニスト思想)が背景になることは容易にわかるため、多くの方が芸術の観点で見るのが難しい(固有名詞がわからない)以上、そちらの観点で見るのなら、理解はしやすい(この時代になれば、日本で今でも言われるフェミニスト思想とほぼ同じようなものがあったし、字幕もそれが前提で余り説明はないが、そこは一般常識でわかる)点があるという、「見方によって何とでも評価できる」という部分はあります。
ただ、あることないこと書けない、一種のドキュメンタリー映画なので、この点をどこまで引くかは判断が極めて難しいです。
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(減点0.3) 結局、それでも上記の点があり、芸大生や美大生など、絵画などに普段接していないと字幕が理解できない(カタカナなど固有名詞と思われるものもどんどん出る)一方、男女同権思想が背景にあることは容易にわかり、どう評価するか「見方がかなりわかれる」映画の類になるんじゃないかな…と思います。
少なくともパンフレット必須レベル(ただ、売店では置かれていなかった)の知識を要すると思います(美大生・芸大生の方のレベルだと不要??)。
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