「ちょっと臭かったですかね」映画おしりたんてい シリアーティ サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
ちょっと臭かったですかね
見る予定なんてなかったけれど、福山雅治が悪役・シリアーティの声優を務めているということで鑑賞することに。おしりたんていは一度も見たことがなく、これといった知識もありません。だけど、子どもも大人もくすっと笑える場面があり、愛される理由がなんとなくわかったような気がします。秋のスイートポテト祭りも一緒にレビューしていきます。
まずは、スイートポテト祭りから。
10分間のショートアニメで、要はおまけのようなものです。アナ雪で言えばオラフ、ペットで言えばミニオンみたいな本編には関係ないスピンオフ作品。
だけど、個人的にはこの緩さが居心地よく本編よりも好きだった。どうしたらいいんだろう?をおしりたんていらしく解決し、仲間と協力する大切さを教えてくれる。短編ながらによくできていて、キャラクターの個性も生かされており、とても見やすく導入にはもってこいのアニメでした。涙で前が見えなくて0一個多く書く。しかも4つ全部なーんてことは絶対にありえませんけどね笑
そして本編のシリアーティ。
関係のないと思ったスイートポテト祭りが意外と関係していてびっくり。子どもたちも大人たちも飽きさせない面白い作りでした。ゆうきとせんいが大切です! 話自体、スイートポテト祭りの後日談みたいな感じだから、短編を前に持ってきたのも納得。
たんていと名乗っているからもっとミステリー要素があるかなと思っていたけれども、ちょっと期待しすぎていたかもしれません。’しり’アスな雰囲気ではあったが、無理やりな感じもして微妙。子ども向けアニメに対してこんなことを言うのはご法度かもしれないけれど、クオリティ的にも映画館で上映するほどではないかなぁと。全体的にチープであまり見ごたえがない。前の席に座っていた男の子も退屈そうで、途中で出て行ってしまってたし。
お目当ての福山雅治の声が良すぎて聞きほれてしまう。
ダークな声を美しく表現できる福山、さすがです。もっと聞きたかったな。シリアーティがいがいとあっさりしていて、もっと悪に溢れているか恐ろしいかしてほしかった。悪役としては少し弱かったかな。子どもたちがあいつ悪い奴だ!と思いにくいような気がした。
おしりたんていのおしりに関するネタに笑えたり、急にリアリティのある作画になって楽しませたりと、おしりたんていの魅力を十分に感じ取れる映画ではありました。もし次回があったら、今度も昼間に一人でこそっとみにいこっかな。