「力を抜いて楽しめる令和版『ロマンシング・ストーン』」ザ・ロストシティ コージィ日本犬さんの映画レビュー(感想・評価)
力を抜いて楽しめる令和版『ロマンシング・ストーン』
力を抜いて楽しめる「娯楽作」でした。
『ロマンシング・ストーン』『ナイルの宝石』をメインどころに、『グーニーズ』『インディ・ジョーンズ』『ナショナルトレジャー』あたりをまぜませした、明朗快活なB級アドベンチャー。
複雑な社会派映画とかもいいけど、こういうリアリティラインがアバウトで中身が薄く、さらにハーレクイン・ロマンス的な香りがするタイプの作品は、「観るとIQの下がる」気がして楽しめます。
このタイプが見飽きたという人は否定しません。
特に冒頭は説明要素が多く、多少眠くならなくもないし。
割と設定的な面では無理のないラインを作成。
サンドラ・ブロックの演じる「売れっ子恋愛小説家」は、実は「亡き夫が考古学者で、学生時代から古代文字の解読を共同研究していたが、生活のため考古学の知識を使った冒険ロマンス小説を書いていた」というのが事件に巻き込まれる発端なので、このあたりは漫画的な面白さもありました。
そして何よりダニエル・ラドクリフの安っぽく定型の悪役ぶりに、ギャグ要員としてのブラッド・ピットの使い捨て感がすごい。
劇場の大画面だと、サンドラ・ブロックのお肌からお年がよくわかるので、配信でテレビ画面サイズで観た方が楽しめたかもしれません。
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