「忘れかけていた、あの時の景色を思い出せる映画」サバカン SABAKAN モトコさんの映画レビュー(感想・評価)
忘れかけていた、あの時の景色を思い出せる映画
小学生のひと夏の友情の物語。
とてもベタな設定なので鑑賞するか躊躇していたが、夏の間に鑑賞することが出来たのは大正解だった。
夏休みを通じて、ひとりの少年の成長を過剰なセリフもなく心地よく伝えてくれる映画であった。
この少年と全く同じ夏休みを過ごした人はいないが、
何かしら似たような夏休みをみんなが過ごしているからこその、強い共感を得られる作品になっていた。
すっかり忘れていた、私自身にとっての、あの時の景色を思い出し、エモーショナルな気持ちになり、観る前よりも少しだけ自分が洗われてピュアになった気がする。
また少年の家族が素晴らしい。
竹原ピストル演じる父の決して深刻ではないが、しっかりとした芯がある所作ひとつひとつに心を動かされた。
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