「どこか昔懐かし「連続活劇」の匂いもするニュージーランド製『エイリアン2』というか『グレムリン2』だね。」シャドウ・イン・クラウド もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
どこか昔懐かし「連続活劇」の匂いもするニュージーランド製『エイリアン2』というか『グレムリン2』だね。
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①お間抜けにも復縁のプロポーズをしようとしている隙にグレムリンに赤ちゃんを拐われた男に『だから目を離すな、って言ったでしょ!』と一喝し、逃げるグリムリンを追い詰めてぶち殺したあと授乳する、というラストのもう一押しの一幕で映画が締まった。②昔々1910年代、映画がまだサイレントだった時代、「ポーリン」 シリーズという女性が主役の連続活劇が大人気だったという。ことほど左様に女性がワンウーマンで活躍する映画は決してウーマンリブの時代以降に始まったことではないが(でも多産されたのは確かに70年代以降『コーマ』『ウィークエンド』そして言わずもがなの『エイリアン』シリーズ)、、最近これほど女性が一人で大活躍する映画は久しぶりではないだろうか。(私が観てないだけかもしれないけど。) 銃座室に閉じ込められるわ、男達は馬鹿にして話をろくに聞いてはくれないわ、グレムリンは出てくるわ、零戦に攻撃されるわ、次から次へと降りかかる難題・危機に殆んど一人で立ち向かい乗り切っていくのだから。クロエ・グレース・モレッツは熱演というよりお疲れ様だね。③90分を切る尺でこれだけ楽しませてくれれば御の字。純ハリウッド製みたいに垢抜けしていないところがいかにもニュージーランド映画って感じで微笑ましい。④ラストのクレジットで第二次世界中、ちゃんと女性兵士も女性パイロットもいたんですよ、と紹介しているのも宜しい(日本はいなかったんだよねェ)。
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