「面白かった。」屋根裏のラジャー eigazukiさんの映画レビュー(感想・評価)
面白かった。
映画を観終わったあと満足感があり良かった。捨てられたロボットが持ち主のところへ戻るストーリーのA.I.というスピルバーグの映画があったがそれに少し似ていると思った。敵キャラのミスター・バンティングは何者だったのか謎が残る。最終的にミスター・バンティングは自分自身のイマジナリーを食べておなか一杯になって写真になって成仏したので幽霊だったのかと思う。幽霊がイマジナリーを持ってるのは多作品でたとえるとジョジョの奇妙な冒険3部のディオや5部にでてくる半幽霊状態のブチャラティみたいだと思った。怪しい雰囲気のミスター・バンティングは敵キャラだがこの作品でいちばん気に入った。
結論:ミスター・バンティングのキャラクターがよかった。名悪役だと思った。
追記:
ミスター・バンティングはアマンダと対照的に描かれているキャラクターだ。恐らく彼はアマンダくらいの年齢のときに母を亡くしていると思う。母の死がきっかけであの黒い服の少女型のイマジナリーが生まれたとすればアマンダが父を亡くして少年型のイマジナリーのラジャーが生まれたケースとそっくりになるからだ。ミスター・バンティングがラジャーにこだわっている本当の理由はアマンダが父の死を受け入れられない象徴であるラジャーを飲み込んで黒い少女が消えないようにして自分の母の死を受け入れたくなかったからなのかもしれない。アマンダは年齢を重ねると父の死を受け入れるのでラジャーは消えていく。
アマンダが父の死を受け入れられない気持ちの象徴 = 白っぽい服の少年ラジャー
ミスター・バンティングが母の死を受け入れられない気持ちの象徴 = 黒い服の少女
結論2:ミスター・バンティングは黒い服の少女が消えてほしくなかった、つまりどんな手段を使ってでも自分の母の死をいつまでも受け入れたくなかったのだと思う。