「合わなかった…」バブル おじゃるさんの映画レビュー(感想・評価)
合わなかった…
長編アニメーションは好きなので、何の予備情報もないまま鑑賞してきましたが、自分には合わず、なかなか世界観に浸れず残念でした。
ストーリーは、不思議な泡が降り注ぎ、周囲から断絶し、人々から見捨てられて廃墟と化した東京の中で、パルクールに青春を燃やす若者たちと、不思議な少女ウタとの出会いを通して、泡の謎がしだいに明らかになっていくというもの。…と書いてみましたが、鑑賞後の今でもあの泡がなんだったのかよくわかっていません。
冒頭から廃墟の中でのパルクールが繰り広げられるのですが、これはなかなか心地よかったです。そもそもパルクールというものを知りませんでしたが、帰宅後にYouTubeで観て若者たちの身体能力の高さに驚きました。そのダイナミックな動きとスピード感は、アニメでも存分に描かれていたと思います。
そんなパルクールの舞台となる廃墟と化した東京ですが、作品舞台として丁寧に描かれており、クオリティの高さがうかがえました。登場するキャラも、それぞれの個性が感じられるデザインで、悪くなかったです。
しかし、なんでしょう、不思議なくらいに物語に没入できませんでした。気がつけば意識が遠のいて、バブルならぬドリームの中を幾度もさまよっていました。その原因として、まず世界観がすんなり受け入れられませんでした。というのも、ディストピア東京で暮らす意味がわからないからです。何を求めてここにいるのか、なぜここから出ていかないのか、外の世界はどうなっているのか、イマイチ理解できませんでした。また、若者たちが普通に生活しているのですが、働く人間もいない街でライフラインはどうなっているのかも不明です。
また、ストーリーに魅力がないのは致命的でした。これではもうシンプルにつまらないです。なんとなく主人公の少年の成長を描いているようにも見えますが、それもよくわかりません。せっかくのキャラもあまりストーリーに関与しているように見えず、ウタにいたってはもう何が何だか理解不能です。「人魚姫」の話をモチーフにしているのはわかりますが、不思議な泡による世界を舞台装置としたなら、それをもう少し機能させてほしかったし、そのためにはウタの存在をもう少しミステリアスにするなりミスリードさせるなりして、終盤への伏線を張って盛り上げてほしかったです。
ついつい不満が先行したのは、寝落ちが多くて理解が追いついていない自分の責任かもしれないので、このあと他の方のレビューを読んで補完しようと思います。
返信ありがとうございます😭ご賛同ありがとうございました。なんかマニアックな人の「オレはシリーズ全部知っている。初心者のお前は愚かだ!」的な勘違いコメントに呆れました。貴方様のような方がいて安心です。またよろしくお願いいたします🙇♂️失礼します。😊
こんばんは、ちょっと感想違いますが、おじゃるさんの感想は理性的で理解できます。😊他の「オタク」の方々。見習ってほしいです。単なる「気に入らない=相手が全部悪い、自分は正義」的な短絡的な考えの浅さは・・・❓❓❓でした。失礼します。