「感染性のスマホ首の流行と病院たち」バブル 猪古都さんの映画レビュー(感想・評価)
感染性のスマホ首の流行と病院たち
【レビュータイトル候補その2】
子供の頃の俺は棒読み人間じゃなかった
謎の泡に包まれている東京と突如現れた謎の少女の話。
内容が浅いだの海が浅いだのと宣っている者も散見されるが、大体その通りである。
内容が無いにもかかわらず☆3もつけるのは以下の良い点が故である。
良い点
・背景や空間の造形
・色彩
・空間を翔けぬける華麗なアクション(それさえやや多用気味で冗長な節がある)
・OPが良い(結果的に出落ち感)
悪い点
・キャスティングセンス無し。この手の映画に多いので、悪い意味で期待していたのだが、主役など、臆することなく棒である(ドラ○もん映画の露骨な棒よりは遥かにマシではあるが、メインキャラとなるとその責任は大きいだろう)。宮野に関しては棒ではないが声がキャラに不相応、人気用の宮野ありきで考えるならばキャラが宮野に不相応。
・好みはわかれるだろうか、キャラデザが変。とくに体型や顔まわり。やたら10頭身以上の者共。スマホのやりすぎか、おかしな重力のせいかは分からないが、やたらストレートネック(スマホ首)の面々。
・無駄な間延びシーンが多々見受けられる。5分、10分は削れるだろう。
・あーあーあーの歌がややくどい。もうええわ。
その他点
・所々のネタセンスは玉石混交か。ガキキャラがごく自然にズボンで濡れた手を拭いていた所などは良い。一方でギャグよりのワンカットボケはあまり面白くはない。
・泣けるはずの作品なのだろうか。狙いや、そもそもターゲットが分からない。
・駄作だとしても何となく「泡」と掛けて言い訳しやすいのだろう。