「豪華すぎる制作×美麗な作画×ほろ苦青春」バブル 赤垣さんの映画レビュー(感想・評価)
豪華すぎる制作×美麗な作画×ほろ苦青春
まず、監督 荒木哲郎×脚本 虚淵玄×キャラデザ 小畑健×音楽 澤野弘之×制作 WIT STUDIO×op Eve と2010年代以降から大活躍の大御所をこれでもかと揃えたのが凄い。
荒木と虚淵とWIT STUDIOでもう既に視聴決定に決まっとるやろ?!と思ったらopにEveが歌い始めエンドロールみたら澤野と小畑の文字を見つけたときはどっひゃ〜〜〜!!!!って感じでした。
ここまで揃えてくとむしろ個々がぶつかり合って良さが薄れるのでないかと思ったが杞憂。
マイルドに混じり合い、かなり万人受けしそうな仕上がりになっており、誰が見ても分かりやすく、楽しめた。
まぁ制作を気にするようなタイプのこじらせオタクにはいまいちパンチが足りないかもだけど·····。
物語の謎部分は多く語られないのでここはどうなの?これはなに?と具体的にツッコミ始めたらきりがないし楽しめなくなりそうなので、考えるな感じろ。ってやつです。
ストーリーはと言うと、前半超絶青春爽やかなのでこれはほんとに虚淵か····?と思ったが徐々にシリアスほろ苦展開に。
なんだか、エヴァンゲリオンの綾波レイみたいなキャラと人類補完計画×カバネリの無名×千と千尋の神隠しのハクと千尋の関係性×君の名はのような万人受けストーリーと色味・光の表現 を組み合わせたような感じで、なんか既視感はある。
WIT STUDIOの作画がこれまた綺麗で、色合いと光具合がとっても気合い入ってて良かった。
パルクールアニメでもあるんだけど、進撃の巨人さながら立体的によく動くし、重要場面の目の輝きがまぁ〜〜綺麗のなんの!背景も超綺麗で好きでした。
アニメでしか表現できないような動きや無重力な感じがよい。
メインキャラの声優は俳優を当てるよくある手法。
俳優さんは声優ではないので、やっぱり少し違和感があるけど、この声優はこういう感じだよねっていう固定観念を持たずにそのキャラ声として聞けるのでこれはこれでアリ。
あまりにも下手くそだとなれないけど、志尊淳さんくらい上手だと30分も聞いてれば慣れてくる。
美麗な作画でゴリ押して良い映画にしている感はあるが満足度は高かった。