「『じゃあね、またね。』の意味が沁みます。」バブル shironさんの映画レビュー(感想・評価)
『じゃあね、またね。』の意味が沁みます。
試写会に参加させていただいたのですが
上映前にりりあ。さんによるエンディングテーマ『じゃあね、またね。』の弾き語りを聞けるという、非常に貴重な体験をさせていただきました!
顔出しされていないってことで、劇場の近くの部屋とリモートで繋いでの弾き語りだったのですが
もう、とにかく心を鷲掴みにされました。
声の表現力がすごい。暖かくて切なくて可憐で。繊細な息づかいに思わず涙が←まだ早いっての。笑
監督がヒロインのウタ役にオファーしたのも納得。
アフレコ当日は、普段のままのりりあ。さんの声が撮れるよう、とにかくリラックスしてもらうことを心がけたそうです。
評判通りの美しい映像。
評判通りのスピーディーで縦横無尽なアクション
りりあ。さん演じるウタの声に魅了されました。
鑑賞から2日経ちますが、ずっと『じゃあね、またね。』のメロディが頭に流れて心地よい。
どうしても『未知との遭遇』や『天気の子』がよぎる部分もありますが、ラストはものすごく壮大なテーマに着地します。
最近見た『やがて海へと届く』も命を俯瞰で捉える映画でしたが、さらに上をいく俯瞰!!
考えると気が遠くなりますが、地球上でチマチマ戦争しているのが馬鹿らしくなります。
そんなことで大切な命を落とさなくても。
アンデルセンの『人魚姫』がモチーフとなっていて、劇中でも出てきます。
アンデルセンが原作で伝えたかった“命よりも大事な感情”がより具体的になっていて嬉しかった!
(『リトル・マーメイド』はアンデルセンからインスピレーションをもらった別の物語なので。あと『雪の女王』は姉妹の物語ではありません。笑)
『みにくいアヒルの子』でも、命より美しさを求める心の葛藤が描かれていますし、“命よりも大事な感情”はアンデルセンにとって重要なテーマだと感じています。
これでやっと人魚姫も風になって子供達を見守れるわ。
いや。風になるって、むしろこの事だったのか!元素レベルのサイクル。
大好きな原作を、より深いものにしてくれました。
おそらく多様性も意識してキャラクターを設定しているのではないかと思いました。
ハンディキャップ
音に過敏
自分の声で話さないキャラクターは、心や体の問題で話せないのかも?
広瀬ありすさんも良かった。
音楽も良かった。
映画を見終わった後、エンディングで流れる『じゃあね、またね。』の意味が沁みます。
TOHOではIMX4Dもあるらしいので、そっちも楽しそうだなぁ。