「前作とは段違いの面白さ」スパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース つとみさんの映画レビュー(感想・評価)
前作とは段違いの面白さ
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巷での評判はいいけれど、正直、前作のスパイダーバースは面白くなかった。退屈なプロット、退屈な演出、退屈なキャラクター、退屈なシーンの連続で、最後まで観ることすら苦労した。
なので、どんなに評価が高かろうとも本作には全く期待していなかった。のだが…
この作品は面白いぞ。
コミックをそのまま動かしたような演出。キャラクターの掘り下げ。
そして、最終盤の、グウェンが仲間を集めるシーンの高揚感。
前作を我慢して観た苦労が報われた。
前作との違いは僅かだろう。しかし、その僅かが大きな違いをうむ。
アクションシーンが連続するスピーディーさは同じでも、そこに、それを描写する意味はあるのか?という部分で前作とは全く違う。
物語が途中で終わり「後編に続く」くらいなので詰めに詰めまくって本当に必要なシーンだけギチギチに詰め込んだ濃密さが途切れない娯楽性を創出した。
最後に本編とはそんなに関係ないけれど、ミゲルを演じたオスカー・アイザックは酷い目に合い苦悩する役が異様に合う俳優だと勝手に思っている。
顔から辛さがにじみ出ちゃうんだろうね。
そんなオスカー・アイザックは、顔が出ないボイスキャストになってもやっぱり、酷い目に合って苦悩する役なんだなと笑ってしまった。最早、顔は関係ない。
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