「ふまんだらだら」名探偵コナン ハロウィンの花嫁 ーーーーさんの映画レビュー(感想・評価)
ふまんだらだら
私が作品に求めていたものが作品の良さや本質ではないんだろうなの気持ちにさせられました。
以下、タイトル通りふまんをタラタラも述べているだけですので特に降谷零さんが好きな方、映画に納得、満足がいっているファンの方は不快な気持ちになられる文ですので閲覧はお控えください(以下敬称略)
降谷零のヘリコプターのシーンを見た時はそれまでのわかり易すぎる展開に音を殺して吐いた溜息すらまだ序の口だったと絶望を覚えました
あまりにも行動が先を捉えてなくて、大切にしていたはずの国、守るべき国民の命を蔑ろにしていて…墜落するヘリでのアクションをさせたかっただけだろという…やりたいことは分かると思うのです
ようは3年前の過去の再戦・同期のいる中での無茶な飛びかかりを今は一人でするしかなく、そしてそれが出来てしまうゼロというのを見せたかったのではないかと……
ただ、それをさせたいのために彼の本来守るべき存在を蔑ろにした、考え無しで無鉄砲な行動をとらせてしまうのは、キャラを殺している・降谷零という存在への侮辱と何が違うのでしょうかと言いたい
私が降谷零に夢を見すぎているのかも知れませんが、あくまで私は彼を「日本の国民の命を守るために人生を捧げている刑事」として捉えていましたがこれが誤ちなのかもしれません
悔しくもゼロの執行人というあの素晴らしい作品で彼が放ち多くの人を虜にした名言にすらも反する行為。
もう降谷零の活躍を描きたいではなくて、客受け、言葉を選ばず言うのであればかっこいい降谷零という図が見れればそこに彼の理念や考えなどは重要ではないという表面的な部分を重要視するファン層へ媚びでしかないと私は捉えてしまいました
これまであったはずのその絶望的情報をどうやって解決したのか、そこは描かずに優秀な〜の一言で終わらせるという…またどうやって行ったのか等を省くのが少なくとも2回もあるのがなんともまぁ……お粗末が過ぎる
探偵、推理、ミステリーの作品では無いのか…
爆弾解除の部分を深堀しなかったのは作品に関係がないと割り切られたのでしょうか?
犯人を隠すつもりもない脚本は、もはやコナンの存在理由すらあやふやに感じてしまいました…
キメ顔のカットをむやみに作りすぎているせいで印象に残るということがない
…あまりにも女性ファンに媚びすぎてないか?と寒気を覚えました これでは観る層が削られていくだけではないんかと…
そこの疑問はまぁそういうものだ商売だろうでまだ、まだ割り切れるけれども、それでテンポを悪くしたり視線が流れてしまっては意味がないのではないか……?もうターゲット層を完全にキャラ愛で金を払うかっこいいシーンがあればいいだけの人にしたのか?そう叫びたくなる作品でした
少なくとも私は今回の作品に登場したあの男が降谷零を名乗っていることに絶望を覚えましたし、そして そんな彼と同時の作品で同期との友情のようなものを含められたことが残念でなりません
近年の悪いとこ全部煮つめたみたいな作品に、降谷零が客寄せパンダから客受けのための玩具になってるなぁ…という最悪のコンボでした
犯人が序盤ですぐに分かる推理要素のなさ、高木と佐藤の小話はファン的には嬉しかったものの白鳥高木辺りの会話は流石に鳥肌、かつてのシーンの回収がこの作品のこんなオチに使われてもう消費されてしまったという絶望 まだ上げればあるのですがそれすらも吹き飛ばされたこの作品の酷さは兎にも角にも 降谷零 のキャラ崩壊でした
女々しい意見ですが、ビジュと乙女ゲーム的表現といいますか俗に言う胸がキュンとするイケメンのかっこよさのようなものを重要視するファン層が増えてからそっちに媚びまくった作品になっていて純粋に面白かった映画作品としてのコナンは死んだなぁと歯痒いおもいです。
これはそういったファンの方が悪いのではなく、そういった層の需要を元の作品の良さを保ったままに満たす作品をつくらない、そちらに全振りして作品のクオリティを下げている制作陣の問題でしかないのですけれども……