「いろいろ無茶だと思うけどやっぱり面白い」名探偵コナン ハロウィンの花嫁 Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
いろいろ無茶だと思うけどやっぱり面白い
オープニングいいね。『真実はいつも一つ』を言うところ渋谷の街を背景にかっこ良かった。
そして今回はすぐに蘭と毛利小五郎と退場するね。
恋愛パートは佐藤刑事と高木刑事に集中させてるの。
推理パートはほぼないけど、コナン君が前面に立ってやってるね。「この子、ただものじゃない」って全員気づくと思うけど、今更もういいか。
ビルに仕掛けられた爆弾を松田刑事が止めるとき『そうだ。薬品が混合しないようガムでとめれば』ってなるんだけど、ガムを入れる隙間があるような爆弾つくるかな。
「どうも、この新婦が犯人だな」と思って観てくから意外感はないんだけど、プラーミャを追い詰める組織が千葉刑事を拉致したりして、飽きない。脚本が地味にうまい。
そしてついにプラーミャを追い詰め、コナン君が屋上でタイマンに。ここ、上空からヘリコプターが降りてくるなかで話してるけど、プロペラ音うるさくてこうはならないよね。「え、なに? 聞こえないんだけど」ってギャグ展開になるはず。しかし、コナン君もプラーミャも普通にしゃべる。さすがだ。
そしてそのヘリには安室さんが乗っていた。
ああこう戦ってるうちにプラーミャがヘリで逃げるんだけど、安室さんはビルからヘリに向かって大ジャンプ! ヘリをつかめなかったら真っ逆さま。しかしちゃんとヘリに乗り込む。すげえよ。あり得なすぎてここは笑っちゃった。
遅れてやってきた佐藤刑事が『あのパイロットは何者。顔が良くみえなかったんだけど』と辻褄合わせも忘れない。
そしてプラーミャが渋谷に仕掛けた爆弾は、なんと、ランタンに液体が仕込まれており、それがスクランブル交差点で混じり合って大爆発を起こすらしい。
渋谷の地理を活かした設定で良いと思ったな。ここ数年、盛り上がるハロウィン使ってるのもいいし。
コナン君の終盤は「どこでテーマ音楽がかかるんだろう」とクライマックスを待ってるんだけど、今回は少年探偵団で歌詞ありバージョンかかったね。「こいつら大活躍だ」と良かったな。冷静に考えると小学一年生にそんな危険な任務させるなよコナン君という話だけど。
そして次のテーマ音楽は歌詞なしで、コナン君がサッカーボールを大きくするところ。「これで交差点を塞いで、液体が混じり合うのを防ぐんだ!」って、そうか、すげえ。ちょっとうまくいかなそうになると『蘭!』と想いをとばし、『新一?』となり主人公ペアの存在感は一応残す気遣い。
でも、ほんの僅かな液体が混じり合っただけで大爆発起こすからね。そのサッカーボールで本当に隙間なく防げるの? という問題はスルーして無事に防いだ。さすがだコナン君。
それでエンドロールに入るんだけど、誰も席を立たないんだよね。この劇場の「みんな解ってる」っていう一体感が好きなの。
エンドロール後に来年の予告があるからね。ここで「うわあ」って誰かが呟くのが好きなの。でも今回はあんまり誰も感嘆しなかったな。
今回のコナン君は、冒頭に蘭、毛利小五郎が退場したこともあって、いつもと毛色が違ったけど、面白くて良かったよ。