「渋谷が舞台・OPがCG・ロシア人が登場する異色のコナン」名探偵コナン ハロウィンの花嫁 @花/王様のねこさんの映画レビュー(感想・評価)
渋谷が舞台・OPがCG・ロシア人が登場する異色のコナン
どうしてこのタイミングで、この設定で?!時期が悪いと感じてしまった。
世界的に反ロシア思考が高まっている情勢の中、親ロシア寄りと思われてもおかしくないストーリーだった。
今作は米花町を離れ、渋谷が舞台となっています。OPもCGを使った今までにないスタイル。
渋谷の大型ビジョンやスクランブル交差点が描かれ、いつもよりもコナン達の暮らす世界を身近に感じました。
ただ、身近に感じた反面「それは無理があるだろう〜」とツッコミたくなる気持ちも強くなりました。
警視庁総出で結婚式ごっこをしていたり、警視庁の捜査官が1年生の推理を鵜呑みにして捜査を展開したり、もっと仕事して欲しい…。
ストーリー的には序盤で真犯人の予想はできてしまいます。
物語の結末で登場するであろう小道具も中盤でマッドサイエンティストの阿笠博士が製作している場面が映るので、安易に想像できます。
連続爆弾犯と日本の警察との因縁を描いていましたが、国際的な犯罪者が一国家の警察官若きに固執するには、動悸が不十分に感じました。
とはいえ、爆発物が時限式やリモコン式なので適度な緊張感があって良かったです。
キャラクターにはツッコミが止まりませんでした。
安室さん、爆弾付きの首輪をあっさり着けられすぎ。事件の捜査もリモートワークしている場面があり、現代的だと感心してしまった。
少年探偵団の子ども達の保護者がネグレクトすぎ。流石に事件が起きたら、保護者が迎えに来るだろう。
阿笠博士の発明が凄すぎ。マッドサイエンティストすぎる。子ども達にギャグセンスの低い問題ばかり出しているおじさんではなかった。
警察が無能すぎ。ハロウィンの装飾って事前に市や都に申請して安全確認やら各種手続きをして決行されるはずなのに、危険物だと気づかないのは明らかにおかしい。
コナンくんの運動神経が良すぎ。狙った獲物を確実に殺せるだけのキック力とコントロール力。サッカー選手になれるよ。
警察学校編の同期が死にすぎ。3年で4人死んでいるのは異常。
異常といえば、探偵の周りでこんなに死者が出ることも異常。
そう思えば、今回は犠牲者が最小限だったかもしれません。
劇場で観れなくもないけど、どうしても劇場で見る必要はないかな、といったところです。
次回は黒の組織編が23年のゴールデンウィークに公開だと次回予告がありました。
年に一度の劇場版コナン祭り。来年の新作に期待です。