「これは"半分の花火"の謎解き?」百花 caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
これは"半分の花火"の謎解き?
登場人物が少なく…、菅田将暉演じる"泉"の父親も出てくることはなく…、原田美枝子演じる母"百合子"が一年いなかったのは、永瀬正敏演じる"洋平"とどこかにいたから?…と考えながら見ているが、ストーリーからしてまず理解できない。
抽象芸術作品としてみれば、よいのかもしれないが、ストーリー性を求めるとすると、これはまた、なかなかの難解さではある。
これはいくら菅田将暉と原田美枝子の演技力がどうこうといっても、なかなか演技も難しいところだろう。
私には、原田美枝子の演じる百合子がアルツハイマーには見えなかった。
菅田将暉と長澤まさみの夫婦もピンとこない。
結局、"半分の花火"の謎解きのために104分を費やしたのだろうか?
このスタイルの映画だと、アルツハイマーの裏側にある精神的な苦悩を描かなければ見ごたえのないものになるだろう。
この映画に「妄想的アルツハイマー日記」という副題を付けたいと思う。
「百花」の意味もわからなかったなぁ。
…芸術は難しい。
この路線でいくと、「彼女のいない部屋」の方が一枚上手かな。
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kossyさんのコメント
2022年9月22日
9月21日は世界アルツハイマーデーだったようです。
おっしゃる通り、家族の苦悩や生活苦などがあまり描かれてなかった印象でした。ステイホームのために認知症が3割ほど増えているという調査結果もあるようでして、一人暮らしさせている時点で危ない設定・・・幼少期の確執のためだとしたら、そこまで頻繁には通わないだろうし、やっかいな設定でした。