「ちゃんとしたノアール!」ヘルドッグス ASHさんの映画レビュー(感想・評価)
ちゃんとしたノアール!
映画を見た後に、何かを書くのはなんのためなのか。
映画について書かれたものを読む人はなぜ、そんなものを読みたいのか。
たぶん、読むに値するかどうかを確かめたいという理由が多いのかもしれない。しかし、そうだとすれば、映画を既にみた人間はそんな人に何を語ればいいのだろうか。
是非、見た方がいいというのも大きなお世話な気がする。唯一いえるのは、自分が見て何を感じたかだ。
ヘルドックスはショット、ストーリー、俳優の演技がタイトに結びこまれて、一気に見させられた。
ストリーミングなのに、中断なく一気に見た映画だった。
岡田准一、Miyavi、坂口健太郎、松岡茉優がそれぞれに個性を存分に発揮していた。
なかでも僕は酒匂芳さんのプレゼンスにしびれた。(これは個人的な趣味といってもいい領域ではあるけれど)
アンダーカバーの暗闘の世界に流れる、哀切なスペイン音楽のBGM。
本格的ノアールを楽しむことができた。
この監督のカメラの呼吸の仕方が好きなのかもしれない。
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