「このスケール感が心地いい!総合芸術たる映画をまさに体現したエンターテイメント作品!」ヘルドッグス caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
このスケール感が心地いい!総合芸術たる映画をまさに体現したエンターテイメント作品!
まず、この映画で目を引くのは、そのロケ地だ。
原田眞人監督の作品は「燃えよ剣」でもそうだったが、ロケ地が素晴らしい。セットでの撮影ではないため、自然な太陽光が本当に美しく心地いい。
登場人物も多く、そのキャスティングも秀逸で、いわゆるキャラが立っている。
岡田准一のアクションを完全に取りこみ、スピード感のある展開を貫くことで、完全なるエンターテイメント作品として仕上がっている。
一部セリフが聞き取れないなどの批評が見受けられるが、そんなことはどうでもいい。ストーリー展開は常に緊張感を保ち、時間を忘れさせる。
気になる点を上げるとすれば、中途半端な濡れ場らしきものはいらないと思う。後はラストのエビソードもいらなかったかな。
ここまでくると、完全に硬派を貫いてほしい。
日本の映画でこのスケール感は最近なかなか見ることができない。気が早いが、原田眞人監督の次回作を期待したい。
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