劇場公開日 2022年9月16日

「久々のバイオレンス・ノワールの佳作」ヘルドッグス シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0久々のバイオレンス・ノワールの佳作

2022年9月23日
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『孤狼の血』に続く東映のやくざもので、長尺の割にはガッツリ楽しめました。潜入捜査官ものだけど、あちらの世界にすっかり染まった感の主人公なんで、いつ正体がバレるかのハラハラ感はあまりないです。その分、スタイリッシュかつ情け容赦ない過激なアクションが見応えあり、日本映画っぽくないノワール作品として振り切った作りがいい感じです。一方で、主人公の過去の贖罪がなんか付け足しみたいだし、相棒とのバディ感も弱いのは残念。役者では、岡田准一が安定のアクション俳優ぶりで、ラテン系のような風貌も決まっています。坂口健太郎は熱演だけど、サイコパスには見えないかな。ヤクザ部門では、出番が少ないけど北村一輝が流石の貫目。

シネマディクト