劇場公開日 2022年9月16日

「岡田准一さんは、日本映画界の宝だ!」ヘルドッグス YAS!さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5岡田准一さんは、日本映画界の宝だ!

2022年9月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

岡田さんは全てのクオリティは高く、見た目も "逆ピラミッド型"の背中の筋肉は見事で、改めて圧倒された。

坂口健太郎さんの爽やかさは極悪人には見えないが、それでも素敵な相棒だった。
吉原光夫さんも負けじと渋くて好い役者だった。
他役者陣もみな 素晴らしい存在感を出していた。

ストーリ的には日本的"ヤクザ映画"ではなく、スマートな悪人達が主で、キリスト教を意識した点が少しあったのが、
これは映画の輸出を意識したのでしょう。
但し、輸出をしたいならば、もう少し残忍で、エグイシーンを幾つか入れた方が良かった。
舞台としても、日本国内ではなく 他アジア国組織への侵入任務にしてくれた方がリアリティが増したと思う。

潜入捜査官である事と過去への本人の葛藤をもう少し丁寧に描いた方が良かったと思う。
また、潜入捜査官としての存在が組織に露呈するか しないかのスリルを脚本にもっと緻密に入れる冪だったと思う。

マイクが近いのか? 録音が悪く、聞き取れない部分が多かった。
効果音入れでも、スマホを床に落として、壊す音が ガラスを割るように成っていて、粗末だった。

撮影や照明は丁寧で、よく錬られているのが判かり、監督の演出面での非凡さが良く解かった。
今回のスタッフに非日本人が少ないのが好感持てた。

この映画を観たら、原作である「地獄の犬たち」を観て、ストーリーを比較すると良いでしょう。

YAS!