「まるでマーティン・スコセッシ作品のように超絶怒涛のハイテンポで突き進むバイオレンス極道アクション」ヘルドッグス 最凶線さんの映画レビュー(感想・評価)
まるでマーティン・スコセッシ作品のように超絶怒涛のハイテンポで突き進むバイオレンス極道アクション
この作品は冒頭から物語の突き進むスピード感がとにかく異常でした。
岡田准一演じる兼高の過去、そして極道潜入捜査官になるまでの経緯がオープニングまでの短い時間で怒涛のように描かれる。
そしてそこからは極道に潜入した岡田准一がMIYAVI演じる極道組織の会長の護衛任務を任されるようになるというストーリー。
ざっくり説明するとそこまで複雑なストーリーじゃないけれど、とにかくセリフ量と情報量がめちゃめちゃ多いので序盤は内容を理解するのに必死でした。
ただ中盤以降は日本で岡田准一にしか出来ないであろう日本最高峰のアクションをたっぷり堪能することが出来てめちゃめちゃ楽しかったです。
まずビックリしたのが高級クラブのホステスが実は女殺し屋で岡田准一と死闘を繰り広げるアクションシーン。
ここではソファーやテーブルなどの遮蔽物を上手く利用しながら寝技なども含めた超近接アクションが見ることが出来て素晴らしかったです。
単純にパーティードレスに身を包んだ美人ホステスが血みどろになりながら襲いかかってくるギャップだけで個人的には100億点でした。
あとアクションで1番素晴らしいなと思ったのは、死体処理場で繰り広げられるショットガンを使ったウルトラハイスピードのガンアクションでした。
なかなか日本のガンアクションではお目にかかることが出来ないショットガンという銃器のチョイスも最高ですし、まるでリベリオンのガン=カタのような岡田准一の銃撃と近接格闘術を組み合わせたアクションが本当にカッコ良すぎました。
終盤が若干尻つぼみな印象であることが否めなかったりストーリー的に不満がない訳ではないですが、とにかく岡田准一のアクションを楽しむっていう観点で言えば大満足でした。
あと、燃えよ剣に引き続いて原田眞人作品に出演しているはんにゃ金田哲は役者としてめちゃめちゃ良いなって思いました。