「【”アンダー・カヴァー”邦画では滅多に見られないスピード感溢れる”スタイリッシュ・セクシャル・ハードボイルド・フィルムノワールムービー”。堪能しましたよ、原田監督。流石でございます。】」ヘルドッグス NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”アンダー・カヴァー”邦画では滅多に見られないスピード感溢れる”スタイリッシュ・セクシャル・ハードボイルド・フィルムノワールムービー”。堪能しましたよ、原田監督。流石でございます。】
ー 監督が原田眞人さんと知って、大いに期待しながら劇場へ。唯一の不安要素は久しぶりの現代劇であるという事であったが、杞憂であった・・。-
◆感想<主に、各役者さんの演技の感想。>
■細かいカット割りを重ねて、テンポよく物語は進む。
最初は、(原作を読んだのは、随分前・・。)記憶と、大画面で繰り広げられるシーンを重ねつつ、脳内フル回転で観るが、途中からどうでも良くなり(原田監督が原作をやや改編している・・。)物語の進行に身を任す。
・警官になったばかりの頃に、目の前を歩く”拳銃を所持していると思われる”男達に気付きながら、先輩に”持ってないじゃないか・・”と言われ見過ごし、仲の良かった女子高生たちと、パートのおばさんをヤクザに撃ち殺された事を悔やみつつ、生きて来た兼高(当時は本名、デグチゴロー。)。(岡田准一)
彼は、故に警察の”アンダー・カヴァー”になり、復讐を果たす事を誓う。
ー 岡田准一さんのアクションが本物なのは、周知の事実であるが、今作でもそのスピード、身体の切れが凄い。居合の達人でもあるので、ナイフ捌きも・・。-
・親が死刑囚である、室岡を演じた坂口健太郎さんも、今までのイメージを完全払拭するサイコな役柄を見事に演じている。
ー 厳しい、原田組で演じると言う事で、相当鍛えたのだろうなあ・・。今作は、彼の新境地の一作になると思う。-
・元、潜入捜査官だった十朱を演じたMIYABIの冷酷な存在感は、流石である。
ー ご存じの通り、多彩なミュージシャンであるが、映画にも偶に出てくれる。クールで、警察から寝返り、ヤクザの世界のトップになった男をスタイリッシュ且つ、圧倒的な存在感で魅せてくれる。-
・ヤクザの土岐(北村一輝)の情婦恵美裏を演じた松岡茉優さんは、あのような役が非常に合っていると思っているので、まさか彼女まで、という思いが募る。それだけ、松岡さんの演技が凄い訳である。
・息子をヤクザに殺されたマッサージャーを演じた大竹しのぶさんも流石である。
<2時間17分が”あっという間”の、邦画では珍しいスピード感溢れる”スタイリッシュ・ハードボイルド・フィルムノワールムービー”であった。
堪能しましたよ、原田監督。流石でございます。>
えー岡田くん制作側にいずれなるんですか?
まだまだ画面で観たいですよね〜、今後流鏑馬とか学びたいってテレビで言っていたので、そんな姿も観たいですよね。