冬薔薇(ふゆそうび)のレビュー・感想・評価
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尻切れトンボ
学校に行かず、不良仲間と一緒にケンカし、友人や女性に金をせびってダラダラしてる淳。彼の両親は、海運業を営んでいるが、淳の兄を事故で亡くし、減っていく仕事や後継者が居ない事に悩みながら、なんとか日々を過ごしていた。淳はそんな両親の仕事に興味を示すこともなく、親子の会話もほとんどない状態だった。ある日、淳の仲間の妹が何者かに襲われる事件が起きた。ドラレコ投稿サイトで見つけた犯人は・・・てな話。
こんな尻切れトンボみたいな終わり方で、観客に何を見せたかったのだろう?
あの事件以来なのかな?久々に伊藤健太郎を観たが、こんなグダグダの役とは・・・、似合ってたが、良かったとはコメントし難い。
小林薫と余貴美子の両親は良かったし、伊武雅刀や石橋蓮司らもさすがの演技だった。
河合優実は可愛かったし、出演者は良いのに、この脚本はなんかもったいない。
観終わった後もずっと考えてしまいます
観ているうちにどんどん苦しくなってしまうようなストーリーでした。
フラフラして定まらない淳をはじめ、仕事も大変な中で親子関係も拗れている両親など、登場する人たちみんな何かがしんどい。
そんな彼らにも生活があって生きていかなければならないし、人生は続いていく。そこに希望は有るのか無いのか、観終わった後もずっと考えてしまいます。自分や周りの人にその一面を重ね合わせたりも。なんでそうなるんだろう、どうしたらいいんだろう。答えを求めて何回も観たくなります。
河合優実月間なのである
伊藤健太郎、残念な事故対応もあったがもともと好きな役者。再起動を歓迎したい。今回は普通の人には感情移入しづらい役だが飄々ときちんと演じられている。
スジは言いにくいが何度も見たことがあるような作品だったが、脚本も役者も技術もしっかりしていて最後まで見させる。いとこ周りと永山絢斗が少しモヤモヤさせる。
ちなみに22年6月は河合優実月間なのだ。映画は冬薔薇にPLAN75、NHKの17歳の帝国、それに大人計画の舞台と出演作が続く河合優実月間。本作も複雑な背景を持つ役を自然に演じていた。PLAN75は一つ大きな役のようで期待なのである。
身から出た錆がハンパ無い映画。 本年度ベスト。
伊藤健太郎さん復帰作。
最近のお気に入りの河合優実さんも登場。
お目当てはこの二人だったけどストーリーは救えない展開の連続。
観賞後の落ち込み度が心地悪い(笑)
伊藤健太郎さんの復帰作としては妥当な感じ。
これ以下のダメダメなキャラの作品は最近の映画では見当たらない感じ。
淳を演じる彼の演技が良かったけど、その両親お二人の演技も良かった。
この作品が彼の再スタート。
頑張って欲しい。
応援しています( ´∀`)
ただひたすら
雰囲気者の駄作
監督が阪本順治ってだけで敬遠するのだが、あらすじは面白そうだけで観たがやはり駄作。各キャラクターが全く魅力がなく、ストーリーも全く面白味にかける。
褒めるシーンが全くない。
特に両親の設定が意味が分からない。小学生の時に長男が死んで、なぜ弟をほっとく話になるのか?そこが全く説明されてないので感情移入出来ないし、共感出来ない。主人公も過去の事や両親との確執で悩んでいるなどの描写もないのでただのバカにみえてしまう。
ラストシーンなどもダークサイドに落ちたのか?今までそんな話見せられてたのか?
すべてが中途半端でよくこの物語に制作資金を出したなと、木下グループがアホではないかと思う。
伊藤健太郎復帰はまだ遠い。この映画が当って晴れて凱旋だと考えたが無理だ。
ここからを描くのが映画でしょう?
サラッと観ちゃダメなやつ。
伊藤健太郎くんにはアシガールの頃から好感を持ってました(あの頃は芸名が健太郎だったな)。
あの事件?事故直後の行動にはがっかりしたけど、それ以上にこれで彼の俳優人生が終わるのかもしれないと思ったら寂しくて。
今回、監督がじっくり話を聞いて彼のために書き下ろした脚本で、彼が主演の映画にこれだけのキャストが集まってちゃんと全国公開されるっていう事実が嬉しくて、応援の意味も込めて観に行きました。
「主人公が寄る辺なく漂う話」ということでしたが、まさにそのままで、能動的に動くことのない主人公には全く共感できなかったし、なんなら嫌悪感すら感じました。
サラッと観ただけだったら、この嫌悪感だけで評価しちゃってたかもしれない。
でも。
嫌悪感を抱くのは、身に覚えがあるから。
共感も、できなかったんじゃなく、したくなかった。
それくらい、自分の隠しておきたい部分を抉り出されるような不快感のある、リアルなお話でした。
特に両親の放任具合が、自分のことかと思うくらいで気持ち悪かった。そこに想いはあるはずなんだけど、表現しないと相手にとっては無かったことになるんだよね。。
友利くんとの"友達"関係もすっごいリアルで、淳の態度のせいばかりとも思えない、人間関係の怖さが露わになってた。
それに対してお父さんと船員さん達の関係は、安心できたなぁ。毎日賄いを作って実直に仕事してたから、そういう"仲間"になれたんだっていう、希望があった。例え近い未来に離れることになったとしても、"仲間"と楽しく過ごした記憶があれば、その後も明るく生きていけると思うから。
淳も、友利くんとそうなる希望を持ってたんだろうな。いや彼には断られて当然だと思うけど。
親にも誰にも見ててもらえてないという思いを抱えたまま育つと、自分のアイデンティティーとか相手がどういう人なのかとか自分と人との関係について考えることよりも、見てくれてる(と思っちゃう)誰かと"一緒にいる"ことで安心しちゃうようになるものなのかな。。
ラストもやっぱり希望はなくて、淳の人生は最後までロクデナシなままなのかなと思っちゃって、鑑賞後はどよんとしちゃいました。
でも、この淳をこんなリアルにみせてくれた伊藤健太郎くんには、希望を感じます。
ラスト近くの路地
ラスト近くの路地で雪の積もるなか、伊藤に近付くつるんでたチンピラの影が近づくほど大きくなるなんて、今年ベストシーン。元ネタの絵画や写真があるのかな。映画では思い付かない。なにか元ネタご存じの方が居ましたらお教えください。
金貸してあんな態度の伊藤なんて、私ならぶちギレるのでは。実際に金貸して態度がデカい人と関係を切ったことがある。
喧嘩で逃げ出すような男なんて、堅気の世界でも笑われる。ましてや粋がったチンピラならその後、誰も彼に付いていかない。この作品でもその態度を見透かした人は彼の元を去る。そんな男に付いていくなんて、伊藤はよっぽど見る目がない。これは痛い目遭わないと気付けないか。と思ったが冒頭から痛い目にあっているか。次は塀の中になってしまうが、それぐらい経験しないと人は学べないのか。
伊藤健太郎と「丸かぶり」が正直で清々しい。複雑で閉塞的なある意味底辺に近い方々の描写が丹念ではあるが冗長では無く、誰でもついていける秀作。
ワシ、秀作、佳作の大安売りで連発してるけれども、広義なのでツッコミは許してくださいね😊。
今回、ワシに異変が・・・🥸
いつも「事後的にキネ旬、作品評価表 図書館で見る」のだけれども、今回は「事前に キネ旬見た。」
時間的に「ロマン・ポランスキー=オフィサー・アンド・スパイ」と時間が重複
どちら観るか迷いに迷った。
でも「キネ旬」の評価は概ね「冬薔薇」に軍配。あるあるこういう親子、父親そこらへんに・・・向き合うことは重要。
受け売りだけれども「超大物スター監督の悪い話し、良くない行為 VS 鼻垂れ若造の失態、愚劣」
でもこの作品、曇天がよく似合う、雪の中の薔薇に相応しい「現実味のある」作品。
人間関係は複雑で丹念に見せてくるけども、間伸びやしつこさのないテンポの良い作品。
登場人物の「こころのひだ、人情、邪悪、怠惰な心」を味わえる。
ちょっと「半グレの捜査力は非現実的」だけれども
ちっぽけな小市民のダメダメさ、良さが身に染みる。
ロマン・ポランスキーの話に戻ると・・やっぱり基本ミーハー(死語)なワシはキネ旬に流された。
人間ドラマVS歴史物 と言う大きな違いはあれど、ロマン・・の鑑賞は消えた。
時代的に面白く無いし、こんなの世界史の授業では山川の世界史レベルでは触れることない地味な事件
そもそも歴史の勉強というのは「個々の細かい事象を追うのでは無く、大きな流れを掴んで将来に生かす」のだから
よって、急旋回、本作を鑑賞。
答えは大正解。半グレ描写が超ムカつく💢😤のが玉に瑕ではありますが
半グレ=反社会的・・・は置いといて
伊藤健太郎演ずる青年の「高校中退、専門学校サボりまくり、かといって弁護士の女を騙して
ヒモ状態で働かず、家業にもソッポ向く」無気力・ダメダメ加減の一部「自分にも思い当たる」感じ。
相手が敵視してるのに気づかず、就職先の斡旋当てにする腑抜けぶり
小林薫、余貴美子演ずる両親も、伊藤健太郎の主人公も「疲れ果てて・・自身、周囲に向き合うことを回避」
する、現実感、思い当たる感、閉塞感が「正直な人間描写で良い」
真木蔵人、老けたなぁ。伊武雅刀、石橋蓮司らと好演。
賄い食が「エビのない」焼きそば(チャーハン)、オニギリ&湯豆腐みたいの、カレーライス、
石橋蓮司と「酒🍶+あられせんべい🍘」、夫婦でパスタ+スーパードライビール🍺の小さいの
何故か?郷愁をそそる。エビの入ったちらし寿司🦐も観てみたい。
事前の無料リーフレット「このサイトにも表示されている」第十八・・丸の土砂運搬船が「長崎の壱岐」と
船体表示なのに、劇中では「横須賀」表示、撮影時期の問題だろけど、この船の所有者が九州から関東に出てきたのと
なんらかの関連??(有料パンフの受け売りだけれども、「船の名前 住吉丸→渡口丸で変わっている不思議・・・
救いのない物語を延々と見せられて
伊藤健太郎を応援している
伊藤健太郎復活作品ですね。第三者目線で言えば、よく主演で映画作れるなと。
芸能人には甘いとか言うけど、役者が1度の失敗で復活できない職業だったら、そんなもったいないことはない。私の周りの友人や知り合いで、同じことをして復活できない仕事は、、、警察官と政治家くらいかな?公務員や先生は復活出来そう。普通の会社員も。
当時はニュースやコメント欄では散々な言われようでしたが、どこまで本当なのか、全てはそのまま信じられません。
嫌な人は観なければ良いので、映画から復活は良いと思います。コントとかはもう出来ないかと。
もともと伊藤健太郎は良い役者で、ちょっとオラオラ系なので、生意気に見えるところもありますが。
私は伊藤健太郎が出てるのでこの映画を観ました。
応援している人もたくさんいることを知って欲しい。
映画としては、ちょっと切ない話でした。伊藤健太郎の役が本当にクズなのだけど、周りの人もちょっとダメなところがあって、終わりかたもちょっと嫌な感じ。切ないけど。
こんなクズが近くにいなら嫌だな、、ほんとに。
共感は出来ないかな、、でもそういう映画なのでしょう。
どうしても、「やっぱりこういう役しか出来ないのか、、、」と思ってしまうので、映画に入り込めない。
そりゃ、好青年やヒーロー役はまだ出来ないか。
ただ、監督初めスタッフや、小林薫初め大先輩俳優陣が、躓いている伊藤健太郎を応援しているようで、ちょっと嬉しい。
【”日々の生活に不満、屈託を抱えた人々を描こうとした作品。”伊藤健太郎復帰作だが・・、”どうしちゃったの?阪本順治監督!人物造形が弱いし、脚本の粗さが目立ってしまった作品でもある。】
ー 今作は、阪本監督が、伊藤健太郎のために脚本を書き下ろしたそうである・・。-
◆感想
・伊藤健太郎が演じた、淳に人間的な魅力がない。
ー ハッキリ言って”他人に頼ってばかりの口先三寸の、情けない奴”である。ー
・淳の両親も、長男を幼きときに亡くしたからか、不良グループとブラブラしてといるだけの淳に顔を合わせて、接しない。特に、小林薫が演じた父親。余貴美子が演じた母親が時々、注意する位で・・。
ー あれじゃあ、駄目人間になるよな。-
・淳の不良仲間達も、行動論理が不明確である。永山絢斗が演じたボス格の男も、更に上のちんけな男に不法手段で手に入れた金をへこへ子しながら、渡しているし・・。
・小さな海運会社で働く役をこなすベテラン俳優達(石橋蓮司、伊武雅刀・・。)等の会話もやや空回り気味である。
ー 阪本監督は、”伊藤健太郎と、ベテラン俳優達との相乗効果を期待した・・、”と言っているがそうは思えなかった。-
<監督は”この作を背負い、事故の事はずっと忘れずにいて欲しい‥。”と語ったそうだが、”この作品を伊藤健太郎に背負わせるのは”、可哀そうだよ!と思った作品。
”20代の人間の物語なんて一生書かないと思っていた。”と言う監督コメントを読むと、苦手分野なのかな・・。
人物造形が弱いし、脚本の粗さが目立ってしまった作品でもある。>
?
胸がざわざわする映画
監督オリジナル脚本。見ている間、胸がざわざわしていました。いわゆる見てスッキリする作品てはありません。
冬の雲が覆った、どんよりとした空。その下で生活する登場人物たちは、誰もが殻に閉じこもってもがいているよう。特に主人公の不器用さは見ていて辛い。簡単な救いの手は差しのべられず、もがき続け、それでも生きていく。
最初とラストのアップに注目して見て欲しい。この表情を出した伊藤健太郎と、引き出した監督に感謝。年を重ねた小林薫や周りのおじさまたちが素敵。母親役の余も、ホントにうまい。こういった思考から抜け出せない心情がわかりすぎて痛い。
伊藤健太郎
何事にも理由がある
横須賀の港町で海運業を営む両親のもと、高校を中退し服飾系のデザイン学校に席を起きつつ、ごんたくれな生活を送っている男の話。
ヤクザにもなれないチンピラを筆頭にしたグループの三下で、喧嘩に参戦するもケガをして病院送りになった主人公が、グループを離れても尚、ダラダラ暮らす様をみせていく。
両親や年配の船員達と叔父さんと、みんな自分には興味がない?
友人や従兄弟に対しても不義理だし、自己中でほっとけ!とかいうクセに構ってちゃんな主人公。
何の根拠もなくプライ ドと自己評価は高い典型的なダメなヤツですね…そりゃあ折角のATMも失いますよ。
同年代の人がみたら、少しは魅力があったり共感出来たりするんですかね…。
そんなクソッぷりを大きなエピソードもなくひたすらみせられている割には、みていられるのはテンポの良さと脚本の上手さなんでしょうか。
そして従兄弟の本性からの流れは中々盛り上がったけれど、そこに主人公はあまり絡まず。
そしてそして結局、最後まで中途半端なままで終わりって…主人公に関しては何の波も結末も無いような。
面白かったのにこれじゃあいくらなんでも締まらなさ過ぎた。
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