「選曲、曲順を考えたことがあるならぜひ!」ミックステープ 伝えられずにいたこと kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
選曲、曲順を考えたことがあるならぜひ!
洋楽を聴き始めたのは中1のとき。1つ年上の親戚が洋楽を聴き始めろとカセットテープをくれたことがきっかけだった。いろんなバンドの曲が入ったミックステープ。それから自分も何本ものカセットテープをダビングし、人にあげたりもしたことを思い出す。そんな映画だった。
交通事故で亡くなった両親がダビングしたミックステープを見つけた女の子が主人公。テープがダメになって聴けなかったから、どんな曲なのか探し歩くという話。レコード屋の店長に助けを求めるシーンで、ミックステープは作った人の意思が込められているから曲順通りに聴かないとダメだというセリフがいい。どんな曲を入れるのか、順番どうするかとか考えたよなーと感慨に浸るところだ。
曲探しにクラスメートが仲間も加わり、RPGのようにミッションをこなし成長していく姿がなんとも愛おしく思えてくる。
今やネットで検索すれば簡単に曲が探せる時代。当時もそれなりにネット検索できたけど、ここまで進化しCDとかのフィジカルが衰退するとは思わなかった。そんな時代設定も絶妙だった。
「リンダリンダ」がミックステープに入っていたのも嬉しくなる。この曲が英語圏の人にどのように響くのだろう。そんなことも想像して楽しくなる映画だった。
この映画を勧めてきたのは高校からの友人。いろいろといいものを勧めてくれる人たちに恵まれてきたんだなと実感する。
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