「静寂の中に潜む悪意」マザーズ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
静寂の中に潜む悪意
アリ・アッバシ監督は、いやーな気分にさせるのが上手いね。変異の正体がじれったくなるくらいゆっくりと明かされるんだけど、緊張が常に強いられる。アート系の映像なのに物語への興味がダレることなく継続するのが不思議。
静寂の中に潜む悪意が不意に現れるシーンがすごく印象に残る。
ビョルン・アンドレセンが登場したのには驚いたが、時系列的には『ミッドサマー』の前になる。この人の風貌は、何かが起きることを予感させる強烈なものがある。
ほとんど謎のまま終わってしまうが、メンタルにけっこうくるので、92分の長さがちょうどいいのかも。
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