宇宙人の画家のレビュー・感想・評価
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まったくもって理解不能
タイトルからエイリアンものかと思ったら、子供がいじめどころか殺し合い迄する異常な映画、漫画を描く子供が言ってるだけで画家も宇宙人も登場しない。
加賀の大観音像から発した怪光線で悪人だけが死ぬという、それも旧日本軍が鬼畜米英を殺すために作った秘密兵器という設定。悪党どもに神罰が下る発想はどんな宗教にもある終末思想。暴力団どころかいじめっ子までお陀仏という顛末、きれいな世界が取り戻せて万々歳だとさ。
映画の進行は支離滅裂、オペレッタというのはあるがラップで進行する映画は初めて観た、しかし役者は素人の学芸会レベルだからセリフの活舌も悪く聞き取れない、製作陣も不安に思ったのかテロップで説明、アニメというか漫画迄組み込んで、もはや何でもありのごった煮状態。よく言えば作家性の強烈な映画と言えなくもないが、思い込みの激しい学生の自主製作映画ならまだしも、とても観客にお金をもらって上映できる代物ではありません、星ゼロで悪しからず・・。
奇奇怪怪
伊能昌幸さんが出てらっしゃる、制作に大坂健太さんがいらっしゃったので鑑賞。予告も見かけませんでしたし、完全に未知数な状態で鑑賞。
いやーヤベーもんがそこにはありました。観てる途中も、観終わってからもずっとこんがらがってました。レビューを書いてる今でさえも脳が整理できてません。
今作、とにかく攻めに攻めまくってます。海外との接点だったり、今と昔との考えの違いだったり、差別的発言だったり、横文字の羅列だったり、監督が心に引っかかるものを全て登場人物に吐かせるという大胆なことをやってのけています。全体的にカルト的な雰囲気を漂わせており、雰囲気作りが上手いなと思いました。ディストピアな世界観での銃撃戦、少なめですがキレの良い肉弾戦(←ここに伊能さん)、人型爆弾(←ここにまさかの大阪さん)のアイデアは面白かったです。
終盤も攻め攻めで、呂布カルマの演じる虚無ダルマ(ここの韻踏みも好き)のラップが作品の雰囲気にマッチしており、そこからはだしのゲンを彷彿とさせる監督手書きのアニメーションのおどろおどろしい、とにかく奇怪な時間が凄かったです。
ただ、モノクロの中学生パート、ここは今年観た映画の中でもトップクラスにキツい時間でした。子役のキャストにあーだこーだいうのは野暮だとは思いますが、鑑賞料金を徴収している作品でこの低レベル、というか学生の授業の朗読みたいな酷い演技は見るに耐えないです。滑舌も悪すぎて逐一何言ってるかが分かりませんでした。なんでこれにOK出した事が理解できません。作品を活かすためという名目で言い逃れは出来そうですが、それはそれなので。鉄拳制裁なんかはいけない時代ですが、この演技に対しては厳しく指導した方が良いのでは…。
こんな事言ったら若い芽を踏み躙るようで申し訳ないのですが、シーン毎シーン毎に監督のドヤ顔が浮かんでしまいました。絵作りに持てる予算を振ったのは良いと思いますが、もう少しストーリーにも旨みを含んで欲しかった…。97分とは思えないくらい長かったのも残念。
今作が商業監督デビュー作品なので、是非とも次回作以降に注目していきたい監督です。ただ、次回作もこの路線で進むのであれば疑いをかけなければなりません。ジャンルは違いますが、阪本監督のように大化けしてほしいと願っています。
鑑賞日 7/27
鑑賞時間 19:45〜20:30
座席 A-1
自分は今でも極端なものが好きです。
ダルマの光を放つ「虚無ダルマ」が芝居する、裏日本のK市の話と、謎の力関係が存在する中学生日記と。
アメリカのスパイがどうのと始まり、ヤクザかチンピラか正義の味方か、なんだか良くわからない虚無ダルマがー…何となくモヤモヤを感じ始めたら、モノクロ映像の中学生パートになってなるほどね。
イカレているといえばそうだけど、話としては中学生パートだけで充分な気がするし、別に二つの世界が混同とか、中学生パートを後にするとか面倒臭いことしなくても…。
某ゾンビ映画的なラストも2/3なんて中途半端なこと言わず全部で良いと思ったり。
話自体は非常に好みだし胸クソ悪さもなかなかのもの(ほめ言葉)だし、ちょっと序盤の面倒臭さが勿体なかったな~と感じた。
なんなら前編アニメても…。
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