劇場公開日 2022年8月26日

「アキラとあきらとアキラ100%」アキラとあきら ベッカムさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5アキラとあきらとアキラ100%

2022年10月3日
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プラス点

全体的に起承転結が上手くまとめられていて、最後は感情移入も出来ていたので素晴らしい作品です。
竹内涼真は相変わらずの演技だけど、横浜流星は本当に演技上手いなと思います。
とうとう江口洋介も悪役のボス役で出演するようになったのかと感慨深いものがあります。
ユースケ・サンタマリアとアンジャッシュ児島の似ている2人を嫌味な叔父役に配役したのもベストです。

マイナス点

全体的に2時間だと時間が足りないですかね。物語りの必要なシーンだけをやっているので詰め込み過ぎて早送りに感じます。
映画始まりいきなり10分で町工場が倒産し、アキラとあきらが幼少期に出会います。駆け足過ぎて重要な塚地無雅を見落とすぐらいの早さです。
上白石萌歌は被害者ですね。新人の銀行員営業役ですけど、新人の営業マンが東海郵船みたいな大手企業に1人で出向いて社長と対面するなんてあり得ないかな。あそこのシーンは現実的に江口洋介部長と2人で出向いて経理部長などを交えて交渉するほうが現実味があります。上白石萌歌ちゃんは21才で若すぎるので、お姉さんの方を起用した方が良かったのではと思います。(ゴリ押しの起用なのかな?)

前半飛ばし過ぎる分、後半はかなりよく出来ています。
ただいらないシーンはないし、尺が足りないのが残念なのでこの話はNHKの5話ぐらいのドラマ向きの内容ですね。民放の10話だと逆に長すぎるかなと。

池井戸潤作品なのでなんとなく観たけど、とても感動しました。
七つの会議が大好きなので、この作品も負けず劣らずだと思います。
是非一度鑑賞してください。

アキラとあきらとアキラ100%って誰が考えたんだろう?
アキラ100%演技上手くて適役だったと思います。

ベッカム