劇場公開日 2022年8月26日

「ベルベットの詩」アキラとあきら ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ベルベットの詩

2022年9月1日
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三木孝浩監督夏の3本目、前2本はハマらずでしたが、今作はとてもハマりました。

アキラとあきらが描く理想と現実に葛藤し続け、前半部分では両者がどのようなバンカーになるか、後半部分では会社の立ち直しが肝になっています。地から這い上がるアキラと、エリートならではの苦悩を強いられるあきらの両者の対比が物語の面白さを加速させてます。

役者陣がとにかく輝いていて、正義感と情熱を持ち合わせた竹内さん、冷静さを保ち続けるエリートな横浜さん、町工場の宇野さん、やや意地悪な叔父のユースケさんと児島さんと、あげたらキリがないくらい濃く素晴らしい演技を楽しめます。個人的には山ちゃんがいい低音ボイスでビール会社の社長を務めていたのがハマり役だったなと思いました。

かなり原作からの要素を削ったのは仕方なく、それでも2時間と少しに収めて、一つの物語として完結させていた事に好感を覚えました。あと登場人物の撮り方が抜群にカッコいいのも◎

鑑賞日 8/30
鑑賞時間 20:30〜22:50
座席 I-16

ブレミン