「原作と比べてしまう」ハケンアニメ! 佐倉さんの映画レビュー(感想・評価)
原作と比べてしまう
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昔読んだ原作が刺さって、ハードルが上がっていたのか映画はいまいち刺さらなかったです。
細かいかもしれませんが、どれだけ人気のアニメでも見る人もいれば見ない人もいて、それでも見てくれる人のために作るていうクリエイターたちの覚悟が根底にあるのに、SNSで各アニメが話題になる様子で駅のホームにいる人間全てがアニメの呟きしてるみたいな演出はどうなの?と思ってしまいました。
斎藤監督のきっかけとなった作品をヨスガにしたのも最後まで腑に落ちませんでした。個人的に「肯定」というワードが刺さっていたので、それを魔法をかけられたと表現してしまうと現実逃避みたいに捉えてしまえてもやっとしました。
有科さんと王子監督の絡みはもっと見たかったです。ヒロイン殺しの件を制作途中で持ってくるとなるとこの有科さんはどうやって王子監督を口説いたのか、気になりました。有科さんは大きいのくだりが好きなので、最初に伏線張ったうえで最後回収して欲しかったです。でもそんな2人を映画でもみたいと思うぐらい、尾野さんと中村さんの演技が素敵だったのでその点はとても楽しめました。
吉岡さんもすごく魅力的な斎藤監督にしてくださったと思います。決して気が弱いわけでも根暗でもない、不器用で芯の強い新人監督で、そりゃ支えたくなるよなと納得できる人物になっていたと思います。行城さんは想像してた「雰囲気だけイケメン」とはかなり違ったけど、最終的には好きになってました。
原作を読まずに見てたらもう少し純粋に感動してたと思います。
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