ボーイのレビュー・感想・評価
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タイカ・ワイティティのセンスが詰まっている
タイカ・ワイティティ監督の原点と言っていい作品。マオリの少年が父を乗り越える通過儀礼をユーモアたっぷりに描いている。『ジョジョ・ラビット』にも通じる、少年のイマジネーション溢れる世界を映像化しており、ワイティティ監督の持ち味が存分に堪能できる。
刑務所に収監されている父について、主人公の少年はすごい人だと信じている。長いこと会っていないから理想化された父親像を持つ少年だが、ある日突然チンピラと一緒に帰ってきた父にこき使われるようになり、次第に現実に目覚めていく。
駄目な父親役をタイカ・ワイティティが自ら演じているのだが、彼がやるとどこか憎めないキャラクターになるので、それが作品全体に絶妙なバランス感覚を与えている。80年代が舞台なので、『ET』やマイケル・ジャクソンなど当時のアメリカ文化への憧れも交えて描かれ、マオリの人々の日常的感覚も味わえる素敵な作品だ。
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正直観てて辛い映画だった・・
が、しかし後半エンディングに収斂される最後の20分はいい。ここの良さで前半中盤の疎外感は救われる感じがする。とは言え・・3歩進んで2歩下がる的な映画進行は見てて辛いタイプの映画であった。エンディングでそれが効いてくるのではあるが・・
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